who love … 2 (ページ35)

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北山 side

Aに煙草を吸ってくるって伝えて店から出てきたものの昔は煙草吸ってたけど

今はあんまり吸わない

今だって別に吸いたくて出てきたわけじゃないけど藤ヶ谷に対する嫉妬心が爆発しそうで、

こんな小さなことで、しかも相手はメンバーだし藤ヶ谷にだってそんなつもりじゃないだろうって

そうわかってるのにどうも嫉妬してしまう

北｢はぁ …… ｣

無意識にどんどんでてくるため息

とぼとぼあてもなく歩いているとふと見えたブランコ

なんでかそこが気になって行ってみると街灯に照らされてぽつんとある公園

砂場には置き忘れたであろうスコップやバケツたち

北｢はぁ …… ｣

ブランコに座っていざ冷静になってみると

俺がAに少し束縛しすぎてた部分もあったわけで、お酒だってAはちゃんと躊躇してた

だけど藤ヶ谷に進められて飲んでたわけで

Aはなんにも悪くない、藤ヶ谷だって悪くない

ただ俺がガキで大人げないんだ

こんな身の狭い世界でずっと生きてきた俺は

こんなにも離したくないって強く思ったのはAが久しぶりなわけで

いや、初めてなのかもしれない

こんなにも大切に思ってゆっくりとちゃんと大切にしたいって思えた彼女

きっと不安なんだ

いつか俺から離れるなんてことがあるんじゃないかって

馬鹿みたいに自信なくって、本当は藤ヶ谷みたいな完璧な男がいいんじゃない？

横尾さんみたいな料理できて気配りできる男がいいんじゃない？って

勝手に嫉妬して店から勝手に出ていって

情けない男だなって思う

北｢さっみぃーな、｣

来週はクリスマス

そんな12月の下旬に差しかかるこの時期の夜はとても寒くてニット1枚でいる俺はばか

…… Aに会いたい、

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