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北 「 … ? ねぇ …… おき … ?

A 、 着いたからおきて ! 」









ひろくんの話してる言葉もまだうまく聞き取れなくて

まだ目が覚めていない状態の私









「 んん … 、 ここどこ … ? 」


北 「 ふふ 、 じゃあ起きて俺に着いてきて ?」








そういって寝ぼけてる私の手を取り

車から下ろしてエスコートしてくれる




いつもなら恥ずかしいとか思うんだろうけど今はまだ完全に目覚めていないせいなのか

全然恥ずかしくない









北 「 着いたよ 、 みて ?

ここ俺のお気に入りのスポットなの 、誰も来ないし穴場だから知ってる人少なくてさ ? 」



「 …… んわぁぁ 、 すっごい … !!!!! 」









海辺のそばなのか

すっごく寒いなぁって思いながら着いてきたら

海を挟んで向こう側に見える工場





そして工場にあるコンビナートから出てる数多くのフレアスタックが海に反射していて

ほんとに綺麗









「 凄い … ほんとに綺麗

なんか絵本の中にでてきそうな感じ 」


北 「 ふはっ 、絵本に出てきそう ? (笑)

Aってなんか抜けるよな 〜 」


「 え、なにそれひどい 〜〜 」









暗くて周りには街灯ひとつないけれど

工場から盛れてる明かりでわかるくらい

ひろくんは凄くいい笑顔だった









北 「 ね、あそこのベンチに座ってさちょっとお話しない ? 」


「 ん 、いいよ 〜 」









こんなところで朝ランニングとかしたら

すっごく気持ちいいんだろうな



今はまだ海から吹く風は冷たいけれど

春とかにまた来れたらいいな









北 「 んしょっと 、 大丈夫 ? 寒くない ? 」


「 ふふ 、 大丈夫だよ 〜 ? 」


北 「 そっかそっか

あのさ 、 いきなりでびっくりすると思うけど … さ、

俺Aのこ …… 『 ____ プルルルル プルルルル …


「 ひろくん電話鳴ってるよ ? 」

北 「 あ、ほんとだ

ごめんね 、 ちょっとだけここで待ってて ? 」









寒いし心配だからって

ひろくんが着ていたコートを私に貸してくれて

少し離れたところに行っちゃった









ひろくんなんて言おうとしてたんだろう

ここ 、 なんで知ってるんだろう


穴場だって言ってたし

普通じゃ見つけられないようなとこだし









なんて考えても無駄な

よくわからない嫉妬心がぐるぐる脳内を駆け巡る









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作者名:みそら | 作成日時:2019年10月15日 23時

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