who love … (ページ16)

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北｢そろそろお開きにする？｣

｢あ …… もうそんな時間ですか？｣

ここに来てから1度も見ていなかった時計

きたや … じゃなかった、ひろくんが腕時計を

見たと同時にわたしもスマホの画面を見ると

もう11時を過ぎていた

｢うわぁ … ここに来てもう3時間くらいいますね、

すいません …… 長居させちゃってわたしだけ

お酒いただいちゃって …… ｣

北｢んーん！大丈夫だよ～、俺すっげー

楽しかったしお酒は俺が進めたから！｣

｢こんないい店今まで知らなかったから

たのしかったです！｣

北｢俺ら一応アイドルだから設備とかちゃんと

してるところじゃないと来れないんだよね｣

それってファンとか追っかけが来たりするから

ってことなのかな

プライベートまで規制されて好きな時間を

過ごせないってどんな気持ちなんだろ

北｢でもね、こんな生活が俺は全然苦じゃない、

むしろありがたいことなんだよね。

ファンのみんなに恵まれて、プライベートの時間を

こうやって仲のいい友達と無駄な時間過ごせて。

あー、こんな話絶対無駄じゃん～みたいな

そんな呑気な会話して笑いあってるようなそんな

空間が俺はだいすき。

だから全然今辛くないしむしろすっげー幸せ｣

ひろくんが時より悲しそうな顔をしたけど

すっごく幸せそうに微笑みながらゆっくり

わたしの顔を見ながら話してくれた

北｢だけど熱愛とか書かれちゃファンの子たち

悲しませることになるからそこはちゃんとしなきゃ

なんだけどさ？ (笑)

俺らみたいな仕事してる人は簡単に彼女できないし

結婚もまた夢のまたの話、できたら奇跡みたいな

もんなんだろうなって俺は思ってる｣

普通に1人の男性なのに、職業によって

結婚できるかどうか左右されるなんてって思う人も

いると思うけどひろくんはそんなこと思ってくて

むしろこの仕事に対して誇りに思ってる

わたしももっと美容師って仕事に誇りをもてる

ように、これからももっと頑張ろって強く思った

北｢ごめんね … 変な話聞かされて、

大丈夫だった？｣

｢いえいえ、むしろひろくんの話聞けてよかった、

私でよければいつでも聞きますよ？｣

ありがとうって微笑むひろくんの笑顔は

眩しかった

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