who love … (ページ12)

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北山 side

北｢でさ～？ …… ってAちゃん？？｣

さっきまで俺が話してたらうんうんって

楽しそうに相づち打ってくれてたのに

ふと気がつくと無言、寝ちゃったかな？

ちょうど信号が赤になったから後ろを見たら

案の定すーすー気持ちよさそうに寝てるAちゃん

いくら車の中で暖房がはいってたとはいえ

寒いかなって思って俺の着てたコートを

かけてあげる

北｢ふふ …… おやすみAちゃんっ｣

2回ほどぽんぽんって頭を撫でてあげて前を

向き直す

なんでなんだろ、別にAちゃんのこと

好きってわけじゃないけど一緒にいたいって

思っちゃう

今日だって多分すっげー強引だったのに

何一つ嫌な顔せず店に連絡入れてる時も

飲み物買ってくれたり大丈夫かって心配してくれたり

俺らのこと知らないからだと思うけど

普通に1人の“ 男の子 ” として接してくれてることが

何よりもいちばん嬉しかった

北｢ Aちゃん～着いたからおーきて～｣

北｢ Aちゃぁぁーーーんっっ！！！｣

北｢ …… はぁ～、寝起き悪いやつめ～っ！！

ならほっぺつまんじゃう攻撃～っ！！！｣

ぱって掴んだAちゃんのほっぺは

本当に柔らかくて気持ちよくて

横にびよんびよん伸ばしたらすっげー伸びて

なんだか不意に可愛いなって思っちゃった

｢んやぁ …… っ、きたぁ … やっ …… んん … ｣

北｢あ、Aちゃん起きた？｣

｢ん、すいません寝ちゃってて …… なんだか

北山さんの歌声と車がなんだか居心地良くて … ｣

北｢ん …… 全然いいよっ、 (笑)

でもなんかすっげー照れるわ、 / ｣

起きたてで前髪がちょっとくしゃってなってたり

眠そうな目を擦る仕草や、眠いからか俺のコートを

ぎゅーって抱きしめる仕草

ぽけーってしてるところとかなんだかすっごく

可愛く見えて仕方ない

北｢じゃあ …… 行こっかっ、？｣

｢はいっ …… あ、このコート …… ｣

北｢ふふ、寒いからそのコート着てな？

まあすぐそこがお店なんだけどさ (笑) ｣

悪いっていいながらもちゃんと俺の後ろを

俺のコートきて着いてきてる

偉いじゃん (笑)

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