君のとなり4

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練習も終わって、女子は舞台のステージ横で着替えさせてもらえたから急いで着替えた。








北「今日帰り1人なの？」








「うん、1人だよ」



　



着替え終わって荷物を片付けてる北山くんに“千賀くん残らなきゃらしくて”って伝えれば、“そっか”って私を見上げた








北「タマには連絡した？」








「うんん、まだ」








北「ちゃんと連絡しろよ」








「うん、ちゃんとする」









私の言葉に、ゆるく笑うとまた視線を荷物に落として準備を始めてて、それを横目に私も急いで荷物を詰めて裕太くんに連絡をした








“今終わったんだけど、千賀くん残らなきゃいけないみたいだから1人で帰るね”






“おつかれさま〜

そうなんだ、ちょうど良かった”






ちょうど良かったってなんだろう？なんて考えながらリュックを背負って立ち上がれば、同じタイミングで北山くんも立ち上がった







さすがに北山くんとは一緒に帰れないなって思いながら“またね”って伝えて先に出口に向かえば私の少し後を北山くんが続いた








校門を抜けて、直線の道を歩く








『A』









私を呼ぶ声に顔をあげれば、前の方へ私の方へ小さく手をあげる人がいる








急いで駆け寄れば“おつかれさま”なんて優しく笑う裕太くんがいて、“声聞いたら会いたくなっちゃって”なんて恥ずかしいそうに笑った







玉「…どした？」







「…」







玉「泣いてる、」







そう言って私の頬に手を伸ばし涙を親指拭うと、ピタリとその手が止まった

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