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「もう終わりか」
ここから後少しの直線の先に人だかりが見えてきて、それはこの肝試しの終わりを告げるもの。
もうおばけ役もでないところまで来たから少し気がぬけて、ぼっーと少し先を歩く北山くんを見つめるだけの私。
もうあと少しで終わってしまうこの時間。
夜だから少し涼しいけど夏というのもありまだまだ蒸し暑いこの気温なのに
隣にいる北山くんの温度が心地よい。
目線を下げれば私たちの間にはギュッと繋がれた手があって、握ってみれば握り返してくれる。
自分勝手に離れるって決めたのに、今はこの手をどうしても離したくない。
このまま北山くんとくっついていたい。
そんな願いも虚しく、先生達に出迎えられてしまった。
「ん。」
向き合うと、パッと離された手に寂しさばかりがこみ上げる。
「ごめんな、」
ポツリと小さく北山くんが呟く。
その言葉に胸が苦しくなって黙りこむ私に
“楽しかった、ありがとう”って目を細めて笑いかけてくるからそっと視線を逸らした。
「…私も楽しかった」
私の言葉に一瞬下を向いて、切ない笑顔で小さく頷くと、ぽんぽんっと頭を撫でてクラスの子達の元へ行ってしまった。
もうその背中を呼び止めることもできない私。
ただただ遠くなっていく背中を見つめていることしかできない。
“これからも4人では仲良くしような”
…この言葉だけが私の救い
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ぽん(プロフ) - りえさん» まだ44話以降を公開していないです…!ごめんなさい(;_;) (2019年2月10日 8時) (レス) id: 9bf54bbd8d (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 44話以降通知が来ても更新されていないのですが私だけでしょうか(>_<)? (2019年2月10日 7時) (レス) id: 38bd84ff18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん | 作成日時:2019年1月8日 0時