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「んはは、はるちゃんうける〜」
「もう〜やめてよ〜!」
ご飯の時間になっていつものように4人で机を囲んだんだけど、いつもと少し違うのは私の隣にいるのが玉森くんってこと。
さっきのペアのことがあってから自然と北山くんとの距離は開くようになった。
“ツンツン”っと隣から肘で突かれる。
「ん?」
「どーしたの、そんな顔して」
飲み物をはるたち2人が仲良く取りに行ったタイミングで、ご飯をもぐもぐしながら私を見る。
「え?なんもないよ?」
「うそだね」
「ふふ、やだな
元からこんな顔だよ?」
玉森くんのまっすぐな瞳に見つめられると全てが見透かされてしまいそうで、思わずふいっと目をそらした。
「Aちゃん」
「・・・」
「言いたくない?」
「本当に何にも…」
「じゃあなんで泣きそうなの?」
パチっと視線があったと思ったら、眉を下げた玉森くんがいて。
まるであのお祭りの日みたい。
「言いたくない…」
「うん」
「……言えない」
「そっか」
優しい声に心地よい相槌が傷ついた心を包み込んでくれるようで、もうこれ以上話したら、涙が溢れてきちゃいそう。
そんな私に気づいたのか手に持っていたお箸とお茶碗を置いて、私の方へ体を向けてふわっと微笑んだ。
「言わなくていいよ
何があったのかわかんないけど
どうしても辛くなったらさ
いつでも俺を頼っていいんだからね」
“Aちゃんはすぐ1人で我慢しちゃうから”って私の頭をくしゃっと撫でながら目を細めた。
そんなもう
今までで何回助けてもらったかわかんないよ
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ぽん(プロフ) - りえさん» まだ44話以降を公開していないです…!ごめんなさい(;_;) (2019年2月10日 8時) (レス) id: 9bf54bbd8d (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 44話以降通知が来ても更新されていないのですが私だけでしょうか(>_<)? (2019年2月10日 7時) (レス) id: 38bd84ff18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん | 作成日時:2019年1月8日 0時