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「…」
あれから、歩いてコテージに向かう時も
大きい部屋で勉強する時も
そしてお昼を食べている今も
「本当にずっと隣にいる…」
「だから言っただろ?」
「もうそろそろ離れていんじゃない?」
「だめ、むり」
ほっぺいっぱいにご飯を詰めて美味しそうにもぐもぐしてるのに、私の方を向く時は薄い目で睨んでくる。
もう、結構女子からの目線が怖いんだよ…?
そりゃ人気者の北山くんと同じリュックを背負って2人で並んで歩けば、冷たい視線を集めてしまうもの。
「ねぇ、この後もずっと?」
「うん」
「…明日も?」
「当たり前だろ」
「…」
こうなったらもう何を言っても無駄な気がして、助けを求めようと玉森くんの方を見るけど、こっちはこっちではると仲良さげに楽しそうにしてるから頼む訳にはいかないし。
はぁ、がまんだ。
周りなんて気にしちゃだめだ。
頑張れ私。
「A食べんの遅くね?」
「んぇ?!」
気がつけば北山くんも食べ終わっていて、周りがどんどん移動していちゃう中、ダラダラ食べてたせいでまだたくさん残っている私のごはん。
そしてほとんどの人が移動を完了してしまった頃、ちらほらと何人かいるものの、焦りを感じてご飯を詰め込むことにした。
「んはは、そんな慌てんなよ
つまるぞ」
「…ん、けほっ」
案の定むせ返る私にサッとお水を渡してくれて、背中をぽんぽんしてくれる
「ほら言った。大丈夫か?」
「…うん、大丈夫、ありがとう」
「まだ自由時間あんだしゆっくり食べなよ
俺がまっててやるから」
「…ありがとう北山くん」
“おう”と優しく微笑むと、頬杖をついて私の方を見つめてくる。
「俺が横から離れないといい事もあんだろ?」
「…」
あーあ
せっかくキュンとしてたのに。
一言多いんだよな、北山くんて。
なんだか可笑しくなってクスリと笑うと“何笑ってんだだよ、早く食え”って唇をとんがらせながらあからさまに不貞腐れる北山くんは、さっきと真逆な事を言い出す。
まあ、こんなこと言いながら最後まで待ってくれるのも北山くんなんだ。
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ぽん(プロフ) - りえさん» まだ44話以降を公開していないです…!ごめんなさい(;_;) (2019年2月10日 8時) (レス) id: 9bf54bbd8d (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 44話以降通知が来ても更新されていないのですが私だけでしょうか(>_<)? (2019年2月10日 7時) (レス) id: 38bd84ff18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん | 作成日時:2019年1月8日 0時