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「るいも浴衣着てくんだ〜」


「にやにやすんな、きもい」





お祭り当日、お昼ご飯を食べて少し経って、2人して準備へ取り掛かったはいいものの、ずっと鏡の前を陣取って髪をいじってて、私には洗面台の端っこしか貸してくれない。

それにぶーぶー言ってると、“本当の豚になんぞ”って言ってくるから、思いっきりお尻アタックを食らわせて、一人で洗面台を使ってあげた。


その後準備が終わって、“浴衣着てくんだ”ってるいに伝えると、口調は強いくせして顔を真っ赤にしちゃってるのが、強いて言うならるいのかわいいポイントかな。






…ピンポーンッ






宏光くんから伝えられていた時間になって少し経った頃にチャイムが鳴った。


カバンを片手に玄関に走る。









「よっ」



「…っ!」









ドアを開けたそこには、髪を片側だけ耳にかけている浴衣姿の宏光くん。

その姿は超がつくほどのかっこよさで、思わず息を飲んだ。







「んはは、なんか言えよ」


「かっ…かっこ「おっみつ先輩!こんにちは」








あーぶなーい!



少し照れくさそうに笑う宏光くんに、“カッコいい”っていいかけた途端に、るいが後ろからひょこっと顔を出した。



とってもタイミングの悪いるいを振り返って睨むも、それに気づかずに宏光くんとの会話を楽しんじゃってるし。






「…なによ、るい。のぞき?」



「ばーか、感謝しろ」






ポンって頭を何かで叩かれて、それを手にすると、これまたびっくり私のケータイで、食卓に置き忘れてたみたい。







「忘れもん渡しにきただけ」


「…ありがと」


「じゃ、みつ先輩、姉ちゃん頼みます
ちゃんと見ててくださいね?」





“こいつバカなんで”って真面目な顔して言うるいをカバンで叩いてから、“んは、それは承知してるから任せとけ”なんて返す宏光くんのことも叩いてから家を出た。









「おーい、拗ねてんの?」


「拗ねてないよ」


「うそ、拗ねてる」


「拗ねてない!」


「…浴衣かわいいじゃん」


「…」


「んはは、照れてる」



こんなのさ、照れないわけがないよ。


ずるいな宏光くん。



「…宏光くんかっこいいじゃん」


私も真似してそう言うと、横から下唇を噛んで照れ笑いする宏光くんが“どーも”って頭に手をポンっと置いた。

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ぽん(プロフ) - りえさん» まだ44話以降を公開していないです…!ごめんなさい(;_;) (2019年2月10日 8時) (レス) id: 9bf54bbd8d (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 44話以降通知が来ても更新されていないのですが私だけでしょうか(>_<)? (2019年2月10日 7時) (レス) id: 38bd84ff18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽん | 作成日時:2019年1月8日 0時

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