11 ページ11
「ふっふふーん」
とうとうお祭りを明日に控えた。
夕方になってウキウキが止まらずにずっとルンルンとする私を、怪訝そうな顔でるいが見つめてくる。
「キモいんだけど」
「うるさいな!」
「姉ちゃん誰と行くの?」
“なんでお祭り行くのわかったの!?”ってびっくりしながら答えると、“さっきから何回もチラシ見てんじゃん”って呆れた顔をするるい。
たしかに…。
「で、誰?」
「教えない」
…ヴヴッ
「あー!ちょっと!!」
ケータイが鳴った瞬間にるいがひょいっと取り上げて、画面に映し出される名前を読み上げた。
「北山宏光、だって。みつ先輩かよ」
「ちょっと、返えして〜!」
にやーっと笑って私を見つめては、“好きなんだ?”なんて聞かれたから、“違う”と答えるとふーんと、意味ありげな笑みを浮かべた。
やっとのことでケータイを取り返して部屋に行くと、ちょうどよくケータイが鳴った。
「もしもし、宏光くん?」
『もしもし』
「どうしたの?」
『明日、服どうすっかなーって』
“浴衣にすんの?”って、電話越しの宏光くんの声はいつもよりも甘くて、少し照れちゃう。
「せっかくだし浴衣にしようかな」
『ん、じゃあ俺もそーするわ』
「え!宏光くんも浴衣で来てくれるの!?」
私の声に“そんな嬉しいか?”って楽しそうに笑う声が聞こえてきて、その声を聞いて、早く会いたいななんて思ってる自分にびっくりした。
『じゃあ、明日家迎え行くから』
「わかった!」
『寝坊すんなよ?』
「しないよ〜!宏光くんこそね?」
“任せとけ”って、顔を見なくてもドヤ顔してんだろうなっていうのが伝わってきた。
とんでもなく明日が楽しみだ。
512人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽん(プロフ) - りえさん» まだ44話以降を公開していないです…!ごめんなさい(;_;) (2019年2月10日 8時) (レス) id: 9bf54bbd8d (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 44話以降通知が来ても更新されていないのですが私だけでしょうか(>_<)? (2019年2月10日 7時) (レス) id: 38bd84ff18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽん | 作成日時:2019年1月8日 0時