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貴方side
＿＿＿＿＿無限城を出て1週間後。
引き続きお世話になっている産屋敷家は、ひどく混乱していた。
御館様が亡くなったのだ。
死因は持病の悪化。
葬儀もついさっき終わった。
最後に話をしたのは、最終選別から帰ってきたあの日の夜。
御館様の部屋を訪れても、誰の姿もない。
残っているのは、あの優しい匂いだけ。
私の頭を撫でて優しく微笑んでくれた御館様はもういないんだ。
その事実を受け止めることはそう難しくなかった。
私が生きている限り、大切な人を失っていくのは仕方のないことだから。
生も死もない私たち虚には、もはや付き物なのだ。
.
「耀哉。これからは貴方がこの家の当主です」
先代の思いを受け継ぎ、精を尽くしなさい。
耀哉の母にあたる女性の声が聞こえる。
可哀想に、荷が重いだろうな。
無表情のままの彼を見て、そう思った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『おォ、いいじゃん。似合ってるよ』
耀哉「本当かい？良かった」
目を細めて耀哉を見つめる。
出会った当初とは違い、大幅に伸びた背丈。
細く白いままの手足は女性より美しいと言っても過言ではないと思う。
見慣れた羽織を身につけて、今までとは一風違う雰囲気を纏っているその姿に、私は人間の成長は凄まじいものだと改めて感じた。
14歳。
人間味が増してきたものだ。
.
耀哉「早速今日から仕事を任されているんだ。父上の代わりにも、私が精進しないといけない」
耀哉が視線を落としたまま呟いた。
『アンタも大変だね』
耀哉「Aにも、近々新しい任務がくるはずだよ」
『言っとくけど、私は天人退治優先だから』
耀哉「ふふ、わかっているよ」
耀哉には錆兎たちと同じく、私の全てを話している。
耀哉は私の過去に、同情なんてしなかった。
ただただ笑顔で聞いてくれた。
短命と不老不死。
私たち虚とは正反対の血を持った者たち。
それでも、可哀想だとは思わない。
死のある生が羨ましいから。
人間の真似事すらままにならないくせに、羨むなんてバカだと思う。
『頑張ろうね、耀哉』
耀哉「うん、」
.
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レイレイン - 高杉だッッ…！！！！！の所が好きです！私、中の人ネタ好きなんですよwww (2021年4月6日 20時) (
レス) id: 5a04a92c31 (このIDを非表示/違反報告)
土方雷羅(偽名) - あー！続き気になるぅ！ (2020年12月22日 17時) (レス) id: e501354a5d (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ちらちゃんさん» あ、占いツクールですか？来れたら教えてね！ (2020年12月18日 6時) (レス) id: 02e747571d (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - ミミさん» すみません、見たいんですけどウェブ利用制限がかかっているので、後ほどPCのほうで見たいと思います！申し訳ないです(；＿；) (2020年12月17日 22時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 以前言っていた今手をつけている設定欄書き終えました!来てみて下さい! (2020年12月17日 21時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらちゃん | 作成日時：2020年5月24日 0時
