もう一回、青春。【HQ!!】

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貴方side



黒尾くんからもらったコーヒー牛乳を片手に、昔の月バリを片っ端から読み続ける。






『“小さな巨人”………烏野かぁ…』







私が注目しているのは、紛れもない高校バレーだ。





もうすぐしたら私も高校生だからね。



また転入ってことでいいらしいけど、どの学校に行くかは早めに決めとかないとだし…













.


ベッドに寝ころんだままズラーっと並んだ文字を見ていると、ピロンとLINEの通知音が鳴った。



誰だいこんな時間に連絡してきてるのは！！(まだ20時です)






月バリを置いてスマホを見ると、画面には「コータロー！！」と出ていた。




なんだミミズクヘッドか…








コータロー!!このシューズかっこよくね?!




その言葉と共に送られてきた白のバレーシューズの画像。横には黒のラインが入っている。





Aわーるどかっこいいねうんうん。
コータロー!!だろー!!
Aわーるどえ、まさかそれだけ?
コータロー!!ん?おう!!




まじかよ…











.



絶望と共に既読無視のまま閉じようとしたら、再び通知音が鳴った。




なんだよまた木兎か…？？











北 信介高校のほう決まったか?





信ちゃんｯｯｯ！！！！ 信ちゃん来たぞみんなｯｯｯ！！！！






Aわーるど決まってないよん



全くと言っていいほどねｯｯ…☆





北 信介ほうか。
北 信介俺、稲荷崎ってとこ行くんやけど
北 信介一緒に行かへん?
















ん？………んんん？？？









…………




















ま☆じ☆か☆よ☆












信ちゃんからの急なお誘いにトゥンクしていると、







黒尾「飯持ってきたぞ〜〜〜」


『どぅあぁぁあｯｯ！！？！？』


黒尾「えぇなに！！ゴキブリ！？」






目をやると、そこにはタッパーを3段重ねにして持っている黒尾くんがいた。



昭和の蕎麦屋か。





『はぁ…なんだ黒尾くんか…』


黒尾「え、なにその残念な顔……もしかして俺がゴキブリってこと…？」


『何言ってんだコイツ(何言ってんだコイツ)』


黒尾「うんツッコミ所すごい多いけど俺どうしたらいい？？？」



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