もう一回、青春。【HQ!!】

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貴方side



日が落ちてきて、辺りは一気に暗くなった。






木兎「んー、場所的にこの辺だと思うんだけどな〜」


『…なんかこの辺は覚えてる気するから、木兎もう帰っていいよ！』


木兎「お！まじか！あ、なぁよかったらLINE交換しね？」





あぁ全然いいよ、と言い私はポケットからスマホを出した。




QRコードを読み取ると、“コータロー！！”というアカウントが出てきた。



なんとも木兎らしい名前の付け方だ。







木兎「“Aわーるど”ってカッケー！！」


『カッケーじゃなくて可愛いね』


木兎「いやカッケーだろ！！！」


『さっきから思ってたけどキミまじで声でかいよね！！？！？』










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木兎「じゃあ、またどっかでな！！」


『はいはいまたね〜〜』




無事に木兎と別れ、1人になった。






この辺は覚えてる気がするーなんて咄嗟に言っちゃったけど、覚えてるわけないんだよなぁ。()



このままだと遅くなると思って帰しただけだし…









もやもやしててもしかたない。とりあえず進もう。




私はズンズンと前向きに足を踏み出した。
























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『まぁわかるわけないよね。知ってた、知ってたよ？だって私若干方向音痴の気質あるしこの5年間でロシアに染まってたから仕方ないな〜みたいなとこもあるじゃん？それに今ちょっと暗くて前もあんまり見えない状態だしね？うん(スーパー言い訳タイム)』





とりあえず進もうとか思ってた30分前の私よ。



かっこつけんのも大概にしとけ。








『はぁ〜〜〜どうしたもんかな〜〜。今夜は野宿かな〜〜。おいおい冗談きついぜ〜っつってなぁ〜〜』




ダメだ、もう自分でも何を言ってるのかわからなくなってきている。(末期)



誰かツッコミをここに召喚してくれ〜〜ドラ〇もえ〜〜んｯｯ！！


















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とりあえず、近くにあった公園に来た。(急でぎょめん)





ベンチに腰掛け、空を見上げる。




今日は満月か…



なんてキザなことを考えていると、入り口にでかい人影が見えた。







も、もしかしてもしかしなくても不審者だったりする？？？このままだと…わんちゃん誘拐されて乱暴される流れに…




………いや、イケメンだったら構わん気もしてきたな。()










すると、遠くからその男と思われる人の声がした。


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