美しき天才小説家【名探偵コナン】

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貴方side






コナン「……A先生、そろそろ行こうか」


『うん。橋屋、君は酒を飲んで
ピザを食べることに集中するんだよ』









デロデロに酔って相撲の中継を観ながら
机を叩く橋屋にそう伝える。






聞こえてないだろうな。代行呼んどこ。
















ちょっとお高めのフルーツゼリーを片手に、
家の鍵を閉め、コナンくんと共にお隣さんの家へ向かう。









コナン「ごめんね、A先生。
僕のせいで、余計な出費まで発生させて」


『いいのいいの。
ただの誠意のつもりだから、このくらいはね』
















コナンくんの提案。









それは、昼間からわざと騒音を立て続け、
お隣さんの家へ謝罪に行くというシンプルな内容だった。














誰がいるかもわからなければ、
やはりいつ何が起こるかわからない。










私はひとり、口から心臓が出そうなほど緊張していた。




















少し古びたインターホンを鳴らす。








『はー……ドキドキする』


コナン「先生、すごく汗かいてるね」


『そりゃあね』












そんな他愛もない話をしていると、
目の前の扉が開く音がした。












「えっ、と…………」








出てきたのは、恐らく一番上の子だろう。
10歳くらいの男の子だった。












『こんばんは。
僕、お父さんいるかな？』


「いません、、」


『そっか〜。どこに行ったかわかる？』


「多分、女の人のところだと……」








コナンくんと顔を合わせる。















父親がいない今、
危険だとはわかっているがやるしかない。










いったれ、コナンくん！！！

















コナン「わ〜！この仮面ヤイバーのフィギュア、
限定物だよね！どこで手に入れたの〜？！」









子供らしくお構い無しに人様の家に上がり込む
中身は高校生の工藤新一くん。





いいぞ！もっとやれ！












「わ、わかるの……？」


コナン「うん！僕も仮面ヤイバー大好きなんだ！」








話が合う子供がいて余程嬉しかったのか、
先程の暗い顔とは一転し、明るさが足されている。
















「来て、もっとすごいのがあるんだ！」










これでここの家庭の状況を掴める。





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