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Aside
童「不幸な信者を幸せにする。救うのが俺の役目だからね」
そう笑う童磨の目は混濁したように不透明に濁って見えた。
…勘付かれたか?
いや…まだ分からない。鬼だとしても童磨は変わっているところがあるので、ただの気紛れなのかもしれない。
…目を付けられたらきっとまずい。
戦う日まで大人しくして居なければ。
童「…あれ?もう戻っちゃうの?
…はは、もう少し此処に居て良いんだよ?
Aは俺のお気に入り…なんだから!」
A「あっ、いやその…
あの、上手くお話が出来る自信が無いので私はこれにて失礼します。貴重なお時間をありがとうございました。」
頭を下げ、他の信者がいる広間へ向かった。
あれ以上話を続けているのはあまり良くない。
あいつは話が上手い。
太刀打ち出来る自信が無いので、丁寧に断りこちらへ逃げたという訳なのだ。
他の鬼とは比べ物にならないくらい強い邪気を感じる。直接肌に刺さるような形容し辛い禍々しさだ。
……それだけ強い鬼なのだろう。
虹色の瞳の奥は不透明に毒々しく濁っている。
鬼殺隊の本部から送られてくる文を待ちながら、戦いへ向けてどうか気を緩めないように自分で自分に言い聞かせる事にした。
*
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雰囲気ピーマン!(プロフ) - 続きすんごい気になります…更新頑張ってください! (2020年3月12日 6時) (レス) id: 90d8910699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2020年3月11日 23時