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Aside




A「…うん……ありがとう…。
私、頑張ったのかなぁ?…お父さんと…
お父さんとお母さんの仇を…

ちゃんと取れたのかなぁ…?」

炭「……仇?」

伊「仇、ってまさか…」


そうだ。
私は仇をとった。……乗客を守ることでいっぱいで忘れかけていた。

…私は 私の両親を殺した鬼、下弦の壱 を…
倒せたんだ。

自分一人だけではきっと、すぐにやられてしまっていただろう。

炭治郎や伊之助、善逸、禰豆子ちゃん、煉獄さん…
仲間が居てこそ、私たちは勝利した。

…あれ?

目の縁が熱いなぁ…?


A「…ぅ、うぅッ…

お父さん…お母さんッ…
…やったよ… 仇を取れたんだ…」


涙で視界が歪み、目の前がぐちゃぐちゃだ。
炭治郎と伊之助はただただ泣き喚く私を、黙って優しく見守ってくれていた。



仰向けに寝転がり、夜空を見上げると満天の星空が視界いっぱいに広がった。


炭「…そうか、Aの両親はあいつに…」

A「……そうなの、でも…仲間のおかげで勝てたんだ。…すごく嬉しいよ。」


炭「良かった…
蝶屋敷で怪我をして尋ねてきた時は本当に心配だったんだ。

…でももう… 憎しみと不安の匂いはしないよ。」

A「ありがとう、そっか、そっか……
ふふ、みんなの…

本当に、仲間のおかげね。」


しばらくすると隠の方々が救護に駆け付け、軽傷であれば怪我をした乗客を治療したり…
私を蝶屋敷まで運んでくれた。

蝶屋敷に着くと、傷だらけの私を一目見てアオイさんが急いでしのぶさんを呼びに走っていた。


し「……大変酷い怪我ですね。どのような鬼と戦ったのですか?」

A「十二鬼月の…下弦の壱です。
相手はとても優れた血鬼術を操る鬼で…何度か命を落としかけました…けど…。

仲間のおかげで勝利出来ました。
そして、両親の仇を打つことが出来ました…」

し「仇……そうですか、よく頑張りましたね。
十二鬼月のような強敵を前にして、勝利出来たのはとても凄い事です。

…さて、治療を始めましょうか!」

A「は、はい…

…しのぶさん?その液体はッ」

し「…ふふ、ちょっとだけ我慢して下さいね〜。ちょっぴり痛いですけど、効き目は抜群なんですよ!」

A「こ、こんな擦り傷や切り傷はすぐに治りますから…!それだけはッ」

し「これだけ怪我をしているのですから放っておいたら更に悪化しますから。
…ちょっとだけです、堪えて下さいね〜。」

A「…ッ、いだ、痛い痛いッ!!」




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匿名 - 最高です! (2020年10月27日 21時) (レス) id: d3b3bddaab (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 面白かったです!あと続きが観たいです! (2020年5月1日 13時) (レス) id: 3f264ef7e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2019年12月12日 11時

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