夢躁少女は腕の中【魘夢】II (ページ26)

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番外編キメツ学園③ ページ26

Aside

善「ここ、この子はッ

この子は俺の彼女なんで手を出さないで下さいッ！！！…Aちゃん、逃げよう！！」

A「善逸…！ありがとう…！」

魘「あ、ちょっと待ってくれ…」

善「俺たち急いでるんで！！！」

魘「…あぁ！！俺のA！
俺よりそいつを選ぶのか？…ァ、置いていかないでよッ」

A「す、すみません！私あなたと付き合う気はさらさらないので！」

.

善「はぁ、はぁ…」

A「…はぁ、はぁっ、」

善「…戻ったら変なヤツに絡まれてたからびっくりしたよ…」

A「た、助けてくれてありがとう。
…あいつがストーカーだったみたい」

善「…え、前に言ってた？」

A「うん、間違いないみたい…」

商店街を抜けて住宅街へと逆戻りした。
ストーカーは倒れていたので追いかけては来ていない様子だ。

善「…さっきさ、咄嗟に彼女って言っちゃったけどそれ苦し紛れだからき、気にしないで…！！」

A「う、うん…分かってるから大丈夫。
…でタピオカ屋は見つかった？」

善「う、うん！！商店街を抜けた大通りにあったよ！…まだストーカーがいるかもしれないから大回りして行こっか！」

A「そうね、…ワクワクしてきた！」

善「俺も！！」

一件落着。
その後私たちはタピオカ屋に足を運び二人で楽しい時間を過ごした。

あの一件以来、謎の視線を感じる事は減ったけど………。

A「…ふふ、今日は金曜日！…ただいま～…

……ッ！！？」

魘「やぁおかえり。…紅茶を淹れておいたよ、一緒に飲もうか」

A「は、はぁ……」

なんと魘夢民尾はストーカーから不法侵入犯と余計な進化を遂げていた。
でも話してみれば危害を加えようとしている訳じゃないし、なんせ数年前に私は両親が他界している為現在彼は話し相手になっている。

A「…ね、ねぇ……
あなたは私のどこを気に入ったの？どうして付き纏うの？」

魘「……秘密。それはいくらAでも教えなぁい。
…紅茶が冷めてしまう。早めに飲んでおいてくれよ」

A「あ、す、すみません…」

一体このストーカーは何を考えているのだろう。
私と結婚するとか、君は俺の恋人だとか色々と訳が分からない。
…いつか私は彼に心を開く日はやってくるのかな。

＊
キメツ学園パロストーカー(？)編完
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