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Aside
…どうする?どうやって脱出する!?
あとは夢から覚めるだけだ。
周りに人間は一人もいない。
この世界には…私とあいつだけだ。
走った。街を抜けて、森を駆けて、川を渡った。
…何処にも出口らしきものは見当たらなかった。
疲れ果てた私は川の岸で座り込む。
A『…何なのよ、出口が無いならどう脱出すれば…
…ッ!!!ッが、ゴホっ…!』
…川に、落ちた…!
川の流れは速い。あっという間に岸から流されていく。…息が…
視界が歪んだ。
肺に水が這入ってきた。
溺れてしまった……………
頭がクラクラする。
…もうダメだ
瞼が閉じていく。
意識が途切れるその時誰かの声が聞こえた。
___き___ろ________
_お_______A____!____
炭「…起きろ!!A!!!」
A「ッ、が、はぁ、はぁ…
あれ、私は…川で溺れていた筈じゃ」
目を開けると、切迫した顔の炭治郎と操縦室いっぱいに張り付いている鬼の肉体…?を斬り刻んでいる伊之助が居た。
伊「A!!起きるのが遅せェよッ!」
A「…お、起きるのが遅くてごめん。起き方がいまいちよく分からなくて…!でも何とか。」
炭「良かった、しばらく目を覚さなかったから…!鬼の血鬼術から覚めるには自決するしかないみたいだ。……
…今は幸い誰も眠っていない、今だ!」
A「分かった!
……雷の呼吸、壱の型……
「霹靂一閃」ッ………!!!」
バリバリバリッ!
炭「ありがとうA!これで急所を
A「うッ………!」
炭「Aッ!?」
A「……ぅ、ご、ごめん!(目を逸らしても逸らしても何処にでもあるから、必ずどれかと目が合ってしまう…)」
上下左右どこにでも目があるせいで鬼と目が合う前に逸らしても、その先にまた違う目が私を見つめていた。
夢の中で自決をした。炭治郎が教えてくれたから…今度は目覚める事が出来た。
先程まではたまたま夢の中で死んでいた…けど。
対処のしようがないものは仕方がない。
また術にかかってしまったら自決しなければならない。
…なんて厄介な血鬼術なんだ!?
炭治郎でさえ鬼と目が合ってしまうのは対処しきれない様子だ。
刀を構えていると、脚に何かが巻きついた。
伊「A、脚のそれを振り払え!」
A「うっ、うぅ………!ッ、」
巻きついていた鬼の身体を振り払った。
*
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匿名 - 最高です! (2020年10月27日 21時) (レス) id: d3b3bddaab (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 面白かったです!あと続きが観たいです! (2020年5月1日 13時) (レス) id: 3f264ef7e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2019年12月12日 11時