検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:63,237 hit

48. ページ2

Aside




…どうする?どうやって脱出する!?

あとは夢から覚めるだけだ。


周りに人間は一人もいない。
この世界には…私とあいつだけだ。

走った。街を抜けて、森を駆けて、川を渡った。
…何処にも出口らしきものは見当たらなかった。

疲れ果てた私は川の岸で座り込む。


A『…何なのよ、出口が無いならどう脱出すれば…

…ッ!!!ッが、ゴホっ…!』


…川に、落ちた…!
川の流れは速い。あっという間に岸から流されていく。…息が…

視界が歪んだ。

肺に水が這入ってきた。
溺れてしまった……………

頭がクラクラする。


…もうダメだ


瞼が閉じていく。
意識が途切れるその時誰かの声が聞こえた。







___き___ろ________


_お_______A____!____



炭「…起きろ!!A!!!」


A「ッ、が、はぁ、はぁ…
あれ、私は…川で溺れていた筈じゃ」

目を開けると、切迫した顔の炭治郎と操縦室いっぱいに張り付いている鬼の肉体…?を斬り刻んでいる伊之助が居た。


伊「A!!起きるのが遅せェよッ!」

A「…お、起きるのが遅くてごめん。起き方がいまいちよく分からなくて…!でも何とか。」

炭「良かった、しばらく目を覚さなかったから…!鬼の血鬼術から覚めるには自決するしかないみたいだ。……急所(クビ)を塞ぐ肉体の再生速度は以前に比べて遅くなっている!

…今は幸い誰も眠っていない、今だ!」

A「分かった!

……雷の呼吸、壱の型……

「霹靂一閃」ッ………!!!」


バリバリバリッ!

炭「ありがとうA!これで急所を



A「うッ………!」

炭「Aッ!?」


A「……ぅ、ご、ごめん!(目を逸らしても逸らしても何処にでもあるから、必ずどれかと目が合ってしまう…)」

上下左右どこにでも目があるせいで鬼と目が合う前に逸らしても、その先にまた違う目が私を見つめていた。

夢の中で自決をした。炭治郎が教えてくれたから…今度は目覚める事が出来た。

先程まではたまたま夢の中で死んでいた…けど。
対処のしようがないものは仕方がない。

また術にかかってしまったら自決しなければならない。


…なんて厄介な血鬼術なんだ!?


炭治郎でさえ鬼と目が合ってしまうのは対処しきれない様子だ。

刀を構えていると、脚に何かが巻きついた。


伊「A、脚のそれを振り払え!」

A「うっ、うぅ………!ッ、」


巻きついていた鬼の身体を振り払った。



☆評価ぜひ!

49.→←Profile



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (102 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
143人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼滅 , 魘夢
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

匿名 - 最高です! (2020年10月27日 21時) (レス) id: d3b3bddaab (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 面白かったです!あと続きが観たいです! (2020年5月1日 13時) (レス) id: 3f264ef7e4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2019年12月12日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。