32.動揺 ページ3
チョロ松side
メッセージを送ってから数分後。息を切らした様子の四人がこちらへ到着した。
十「チョロ松兄さ〜〜ん!着いたっす!」
チ「ちょ、十四松!声でかいって!バレちゃうかもしれないだろ…」
十「あはは、ごっめーん!」
ト「まあまあ。…で、この…
二階の一番奥が、Aちゃんのお宅…って事かな?」
チ「うん、多分そう。表札に橘って書いてあったから、間違いないよ。」
ト「そっか。でも…連絡無しに突撃して、おそ松兄さん居なかったらヤバいよ?僕たちストーカーした後不法侵入しようとしたみたいになっちゃうし。」
一「全員犯罪者になっちゃうじゃん。」
チ「いや、きっと居ると思うんだ。僕はね。」
カ「まぁ、一理あるな。兄貴は…
適当そうに見えて結構デリケートだからな。
よほど信頼してる人のところしか行かない筈だ。」
十「じゃあ、うちかAちゃんの家の二択だね!」
カ「そういう事だな。」
話し合いの末、結局僕が主体になってAちゃんと話をつけることにした。
もしAちゃんの家に居候して居るとしたら、早急にうちに戻ってほしい。
…Aちゃんに何もしてないと良いんだけど。
少し熱くなる体温。一段一段、あまり音を立てないように登り僕たちは遂に二階の一番奥…
Aちゃんの家の前に着いた。
チ「…インターホン、鳴らす…か。」
震える指で、古びたインターホンを押した。
カチッ
ピンポーン…
ト「本当に出てくるかなぁ…」
トド松が怪訝な声で呟く。と同時に足音が聞こえ、勢い良く扉が開いた。
A「はーい、何の用… って…
…えっと、おそ松さんの…
弟さんたち、ですよね…?」
チ「そう、弟…です。
ちょっとおそ松兄さんの事について話したいんだけど、今時間大丈夫かな?」
A「は、はぁ…
あ、ちょっと待って下さい!家の中汚いから片してくるので、待ってて下さい…!」
バタン!
一「…行っちゃった…」
なんだか切羽詰まっている様子だった。
言われた通りに扉の前で、しばらく待つ事にした。
*
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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2019年9月8日 13時