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｢あのさ、いい加減自分の気持ちに気づいたら？｣
その言葉に、思わず視線を逸らせてしまう。
無駄だとは分かっていても、彼の言葉から逃げようとする自分がいる。
｢今のジェイド、すげぇダサいよ。｣
分かっていますよ、そんなことは。
心の中では彼の言葉を肯定していた。
それでも、口をついて出た言葉はそれを否定する。
｢さっきから、何を勘違いしているんです？
僕はあの人間には憎しみしか抱いてません。｣
それを聞いたフロイドが、呆れた顔をする。
そして思いがけない一言を口にした。
「あっそ。
じゃあ、俺がAもらうね。」
「…は？」
予想だにしない言葉に、思わず呆然とする。
フロイドはニコニコ笑いながら続けた。
「俺、Aのこと好きだから。
今までジェイドに気遣って手出さなかったけど。
告ってもいい？」
「いいわけないでしょう。
今までどれだけ僕があの人間に嫌々付き合ってきたと思ってるんですか？
その努力を、全て水の泡にするつもりですか？」
「別に？
そうなるとは限んねーじゃん。
俺飽き性だし。
すぐ捨てることになるかもだし。」
ヘラヘラと笑う目の前のフロイド。
…時々本気で何を考えているのかが読めない。
そこが気に入ってるのだが、Aが関わってくる場合は話が別だ。
僕にそれを楽しむ余裕はない。
「ジェイド、Aと嫌々一緒にいんでしょ？
そんなのつまんねーし、時間の無駄じゃん。
だから、ジェイドの復讐を俺が肩代わりしてやるって言ってんの。
ね？」
「本気なんですか？
本気で、あの人間に
…Aに好意を持っているんですか？」
フロイドは笑うのをやめた。
「うん、今はね。
でも、俺が飽きてAを捨てたら、ジェイドの望み通りあいつは傷つくじゃん。」
「…もしAに飽きなかったら？」
「さぁ？
そん時は
こっちの気も知らないで、フロイドは面白そうに笑った。
「好きにすればいいでしょう。」
投げやりにそう言うと、やったぁ〜と間延びした片割れの歓声があがる。
憂鬱な気持ちでベッドに倒れ込み、逃避するように目を閉じた。
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ランカスター(プロフ) - レオンさん» コメントありがとうございます！！お気に召していただけたようで何よりでございます♪ ジェイドのみ副寮長、ご指摘の通りですね！見直してみて気づきました…。ガバガバで申し訳ないです 笑 コメント下さり本当にありがとうございます！ (2021年1月4日 10時) (
レス) id: d91d53123f (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - すごく内容好きです....!!!!!ｳｯ...！！オクタの副寮長はジェイドのみだと思います...！ (2021年1月3日 8時) (レス) id: 8a19b2b241 (このIDを非表示/違反報告)
ランカスター(プロフ) - mitoさん» コメントありがとうございます！！ジェイド最推しの方にお褒めいただいて嬉しいです♪書いてて自信が持てますし、とっても励みなります！どうぞ、最後までお付き合い下さいね！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: d91d53123f (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - 更新頑張ってください！ (2021年1月2日 21時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - ジェイド先輩が最推しなので最高です！大好きです！愛してます！！更新あ (2021年1月2日 21時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランカスター | 作成日時：2020年12月16日 15時
