24 ページ25
洋服の次は、靴を買いにいき、アクセサリーや小物なんかもいくつか買った。
Aの変貌ぶりが面白くて、自分もつい夢中になって彼女に似合うものを探した。
｢あの、ジェイドさん。
これくらいで大丈夫です。
私、そんなにお金持ってないですし。｣
｢何言ってるんです。
全部僕からのプレゼントですよ。
貴方には1円も払わせません。｣
｢えぇ！？それはダメです、払います！
いくらでしたか？ レシートください。｣
｢僕はレシートは貰わない主義なんです。｣
それでもまだ払う払うとうるさいAを無視し、次の目的地である遊園地に向かう。
ショッピングモールからはそんなに離れておらず、歩いて行ける距離だ。
外へ出ると、
｢変じゃないかな。｣
恥ずかしそうに、心持ち自分の背中に隠れるようにして歩くA。
道行く人間は、すれ違う際にAと僕の方を交互に眺めた。
その無遠慮な視線には、羨望の色がありありと浮かんでいる。
｢素敵なカップルね。｣
僕たちを抜かしていった二人の女性が、こちらをちらっと振り返って言った。
｢カップルに見えるの…？私とジェイドさんが？｣
｢ふふっ、Aさんが僕の彼女だなんて光栄です。｣
｢…からかわないでください。｣
｢おや、本気ですよ。｣
そんなこんなで、遊園地に着いた。
Aはつくやいなや、興奮気味に僕の手を引いて走り出す。
周りの視線を気にしてビクビクしていたさっきの彼女はもうどこにもいなかった。
｢ジェイドさん、私コーヒーカップに乗りたいです！
あ、でもお化け屋敷も行きたい…。
いや、メリゴーランドも捨てがたい！｣
｢順番に回っていきましょう。
まずは…コーヒーカップからですね。｣
その後、Aと僕は、ほぼ全アトラクションを制覇した。
もうすっかり日が暮れていて、空は暗い。
それでも園内はまだまだ活気が充ちている。
夜になると、イルミネーションが点灯され、幻想的な雰囲気になっていた。
最後は、観覧車に乗ることになった。
ここの遊園地の観覧車は世界屈指の高さを誇るらしい。
一番てっぺんに到達するゴンドラは、ここから見ると豆粒のようだ。
…少し嫌な予感がした。
誘導員に案内され、一組のゴンドラにAと乗り込む。
ガチャン、と扉がロックされると、急に冷や汗が出てきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 803人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ランカスター(プロフ) - レオンさん» コメントありがとうございます！！お気に召していただけたようで何よりでございます♪ ジェイドのみ副寮長、ご指摘の通りですね！見直してみて気づきました…。ガバガバで申し訳ないです 笑 コメント下さり本当にありがとうございます！ (2021年1月4日 10時) (
レス) id: d91d53123f (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - すごく内容好きです....!!!!!ｳｯ...！！オクタの副寮長はジェイドのみだと思います...！ (2021年1月3日 8時) (レス) id: 8a19b2b241 (このIDを非表示/違反報告)
ランカスター(プロフ) - mitoさん» コメントありがとうございます！！ジェイド最推しの方にお褒めいただいて嬉しいです♪書いてて自信が持てますし、とっても励みなります！どうぞ、最後までお付き合い下さいね！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: d91d53123f (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - 更新頑張ってください！ (2021年1月2日 21時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - ジェイド先輩が最推しなので最高です！大好きです！愛してます！！更新あ (2021年1月2日 21時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ランカスター | 作成日時：2020年12月16日 15時
