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ジェイドside
Aをデートに誘ったのは、ほんの気まぐれだった。
もちろん、当初の目的であるAの好感度を上げることも視野に入れてのことだったが。
…しかしそれでも、自分の貴重な休日をあの人間に充てがうつもりはなかった。
なのに、
Aの"女の子として一日過ごしたい"という願望を聞いた時、それを叶えてあげたいと思った。
解剖することしか脳のない人間だと思っていたのに。
女の子として過ごしたい、か。
そう言えばAは、自分の前だと気を抜くのか、言動や仕草が女の子らしくなる。
Aは恐らく、人一倍女の子らしい性格の持ち主なのだろう。
そんな人間が、男の体になってまで男子校に通うなんて。
どれほどの苦痛が強いられるだろうか。
"解剖"という唯一自分が熱中できるものに、Aが異様なほど没頭するのも無理ない。
それは本来の自分を発露するアイデンティティであるのと同時に、抑圧された感情をぶつける手段でもあるのだ。
しかし。
…これと、彼女が僕を解剖対象として見ていることは別問題だ。
改めて言うが、僕はあの人間が憎い。
Aがこちらを"解剖対象"として認識している限り、彼女への恨みは晴れない。
そうだ。
明日のデートだって、Aを陥れるためのプロセスに過ぎない。
｢ジェイド、さっきから落ち着きなくね？｣
思考を遮るように、フロイドが横から自分に声をかける。
｢至極落ち着いていますよ。｣
｢すげぇリズミカルに爪で机のこと叩いてっけど。
正直言ってうるさい。
そんなに明日のデートが楽しみ？｣
｢えぇ、すごく楽しみです。｣
皮肉を込めて返事をした。
するとフロイドは、意味ありげにニヤニヤと笑う。
｢ふぅーん？｣
｢フロイド、今のは皮肉ですよ。本気にしないでください。｣
｢分かってるけど？｣
更にニヤニヤし始めるフロイドに背を向け、ベッドに潜る。
これ以上悪ノリされたら、たまらない。
｢僕はもう寝ます。おやすみなさい。｣
｢おやすみぃー。｣
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ランカスター(プロフ) - レオンさん» コメントありがとうございます！！お気に召していただけたようで何よりでございます♪ ジェイドのみ副寮長、ご指摘の通りですね！見直してみて気づきました…。ガバガバで申し訳ないです 笑 コメント下さり本当にありがとうございます！ (2021年1月4日 10時) (
レス) id: d91d53123f (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - すごく内容好きです....!!!!!ｳｯ...！！オクタの副寮長はジェイドのみだと思います...！ (2021年1月3日 8時) (レス) id: 8a19b2b241 (このIDを非表示/違反報告)
ランカスター(プロフ) - mitoさん» コメントありがとうございます！！ジェイド最推しの方にお褒めいただいて嬉しいです♪書いてて自信が持てますし、とっても励みなります！どうぞ、最後までお付き合い下さいね！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: d91d53123f (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - 更新頑張ってください！ (2021年1月2日 21時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - ジェイド先輩が最推しなので最高です！大好きです！愛してます！！更新あ (2021年1月2日 21時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランカスター | 作成日時：2020年12月16日 15時
