カフェ・ジャンプ～光を失う前に～ (ページ4)

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・おしごとページ4

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Yuto side

「「いってきまーす！」」

「裕翔、圭人、気を付けてなー」

カフェ・ジャンプが再開してから1ヶ月。相変わらず閑古鳥の鳴くこの店は、これだけでは立ち行かないと別の仕事を始めることにした。

それがギルドでの依頼だ。

すぐ近くの街にあるギルド《インプット》コナ支部に行く。今日は俺と圭人の二人だが、光くんとコマ以外は当番制で1日1つ依頼を受けるようにしている。

あ、バレたりするんじゃないかって？

そこはコマのおかげで無問題！

ある一定の条件を満たした人物のみに対する認識阻害の魔法をかけられるアイテムをくれたのだ。

認識阻害魔法は使える人間がほぼいない。雄也は補助魔法使いなだけあって自分にのみ気配がわからなくなる程度には使えるらしいが、コマのように魔法石に移し替えるだけでなく、条件付けも出来る人はコマ一人だけだと言っていた。

いやぁ、流石コマだと毎度の事ながら感心する。

ギルドについて、まずは掲示板から依頼を探す。

「どれにする？」

「街中依頼は避けたいところだよね。この前は討伐依頼だったし、今回は採取系にする？」

「そうだね……あ、裕翔これなんかどう？」

「リューネの花の採取……か、いいじゃん。」

『依頼ランク…C

リューネの花の採取

採取数…10本

報酬…銀貨５枚(5万円)

依頼主…薬屋店主ハリー・ロンダート』

掲示板から依頼書を剥がして、受付でギルドカードを出して受注してもらう。ちなみに、ギルドカードは名前と出身、ギルドランクのみのとてもシンプルなものだ。ギルド所属者はもっと細かく表示されているが、身分証明代わり程度の人は名前と出身のみの場合が多い。

俺たちはギルドの依頼を受けているから、ギルドランクも付いているが、名前も出身も偽装している。

「…はい、依頼受注が完了致しました。ケイさん、ユウさん、ご健闘を」

『ユウ

出身…タオ村

ギルドランク…C 』

『ケイ

出身…ディバ村

ギルドランク…C』

ギルドカードと依頼書を返され、俺たちはリューネの花が咲く森へ出掛けた。

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