泣いてる君が好き【三途春千夜】

23 ページ24

春千夜にピアスをあけてもらった



.



「 そういえばお前ピアス開いてねーのな 」

「 めちゃくちゃあいてそうなのに 」



そう言いながら私の耳をふにふにと触る

耳から仄かに春千夜の手の温もりを感じて 優しく触られるのが心地好くて気が緩む



『 んー 、 開けてもいいんだけどねェ 』


「 ... 俺があけてやろうか ？ 」


『 え 、 』



まさかの返答に驚いて固まってしまった

春千夜が ？ 私にピアス開けてくれるの ？ 私の体に春千夜が穴を開けてくれる ？ 一生残る傷を 、 春千夜が 、



「 何 気色わりィ顔してんだよ 」



私の顔を見て 春千夜が心底気持ち悪がるが それどころではない



『 じゃあお願いしよっかな 』



なんて言うと 春千夜はフラッと出て行って何処からかニードルやら消毒液やら なんか色々持ってきた

私はピアスを開けたこともないし興味もないからよく分からない

ただ春千夜の耳は好きだ 、 耳たぶにも軟骨にも開いていて そのピアスの痛々しさが最高にそそる



「 で 、 どこに開ける ？ 」



そう聞かれて悩んだ

普通に耳に開けてもつまらないよな



『 どこがある ？ 』



そう聞けば春千夜は んー と首を傾げた

スマホを取り出して画像検索して色々教えてくれる

24→←22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す