16 ページ16
「喧嘩両成敗です……君達も早く彼等を連れて学校へお帰んなさい。」
「小さなお侍さん」
ズルズルと服が擦れる音がしている中、桂はある噂を思い出した。
「そうか、あれが噂に聞いた……
近頃白髪の子供を連れた侍が私塾を開き、金も取らずに貧しい子供達に手習いを教えてると聞いたが」
『(噂…………)』
父上の言ってた噂はこの事なんだ…。
"呉々も関わってくれるなよ"
父上が言い放った言い付け。守らなければならぬと承知しているけれど…。
「おい、お前。」
ビクリと方を揺らす。長髪の少年だ。
『……？』
「さっきはいざこざに巻き込んですまなかった。俺は桂と言う。こいつは高杉だ。」
チラリと隣の高杉を盗み見るとバツの悪そうな顔をし、そらされた。どうやら不貞腐れている様だ。
『わ、私は…夜凪家のAと言う者です。こちらこそ、先程はお見苦しい姿を晒して…ごめんなさい』
「そんな事は無い。こいつらの言葉なんか信じなくていい。人は誰しも努力次第で変えられるものがある」
ゴロゴロと転がってる倅を見て言う。
『…えっと』
こういう時は何と返答するのが正解なのだろうか。
もう少し父上の話を真剣に聞いておくべきだった。
『こーえーです。』
「……ふふっ"光栄"だよ。」
『あっ…』
黙りこくるよりかはマシだ。や、返答を頑張って見つけようとすることは良い事だよ。
と励ましてくれはいるが鼻で笑われたのは何分恥ずかしい物だ。
まだ十分語句が不十分で、時々間違うのだ。
「俺はもう帰るが、お前も呉々もこいつらみたいな奴に出会わぬよう精進しろ。」
『う、うんありがとう。今度会った時はまたお喋りしてくれる？』
「！あぁ、いいぞ。」
にこやかに接してくれる桂は松陽の様な温かみが感じられる。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←15
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麦の丸。(プロフ) - あずきぱふぇ@狂愛さん» 初コメントありがとうございます。遅筆で乱文と、読みにくいこと極まりないないと思いますが！！オチはそうですね。これからの展開に任せましょう(投げやり) (2021年3月17日 22時) (
レス) id: aff5a0e4d6 (このIDを非表示/違反報告)
あずきぱふぇ@狂愛 - 私はオチ銀ちゃんが良いでs((誰もてめェの意見は聞いてねェよ (2021年3月12日 17時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麦の丸。 | 作成日時：2020年12月30日 23時
