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黒「…きょう、もと先輩……」
桃「よし、ついてきな!」
黒「え?…あっいや!俺、大丈夫なんで、、」
桃「そんな顔で大丈夫って言われても説得力ない」
そう言った京本先輩は俺の腕を掴みズカズカと歩き始めた。普段、樹といる時の先輩は可愛らしいイメージがあったからこんなに男らしい所もあるんだなと1人で少し感心してしまった。
しばらく歩き続けると一般庶民では到底住むことが出来ないであろう豪邸に着いた。
黒「……えーと、ここは…?」
桃「俺ん家」
黒「え”」
あまりの家の凄さにさっきまで流れていた涙は引っ込んで俺は呆然としていた。
桃「ほら、入んな」
黒「……お邪魔します…?」
中に入ると外観を裏切らない内装でまるでシンデレラ城みたいな豪華さだった。
黒「…す、すごい」
桃「今飲み物持ってくるからここに座っといて」
そう言いながら部屋を出る先輩。
…どうしよう、気まずい…
元々あんまり性格が合わない気がして2人の時とかはなるべく目を合わさないようにしていた。
いつもは樹とジェシーがいるから何とか大丈夫だったものの、今回は2人っきりだし先輩の家って事もあり
めちゃくちゃ緊張している。
桃「りんごジュースしかなかったけど大丈夫?」
黒「あ、、はい…大丈夫です」
桃·黒「「………」」
…誰か、助けてください
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作者名:美奈 | 作成日時:2021年5月21日 0時