5粒 ページ5
「おやおや、リドルさんに抱きつきすぎですよ」
『ジェイドくんは嫌、私ミント好きじゃない』
同じクラスのジェイドくん
いちごみたいに可愛くないけど
冷静で執事みたいにしっかりしてて
ミントみたいに爽やかな髪
「A……これの何処がジェイドなんだい
フロイド、他クラスに入るんじゃないよ」
「あは♡なぁに?カサゴちゃん取られるの嫌?」
カサゴ
可愛くない、赤いだけじゃん
『カサゴ嫌…フロイドくんならジェイドくんがいい』
「あ??金魚ちゃんに似て生意気なんだけど」
フロイドくんはラムネみたい
ビー玉が取れなくて腹立つ時もあるけど
美味しいから
『しいたけって呼ぶからね』
「今日ほんと生意気なんだけど!!!」
「予鈴がなる、はやく戻るんだよ」
そう言ってパチンと私とフロイドくんを
弾いたリドルくんは
何処かに行ってしまった
『あーあ、フロイドくんのせいだ』
「なに、そんなに締められてーの?」
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私はあんまり人に好かれるのが好きじゃない
嬉しいけど好きではないんだ
何故?
私に好意を持つ人なんて
変わり者しかいないからだ
昨年度私に告白をしてきたクラスメイトたちは
ヘタレだったり、束縛が強すぎて閉じ込めたり
ろくな奴がいなかった
そんなのに好かれる私もそこそこ変人だというのは
勿論分かっているが、
じゃあ私のどこを変えればいいんだ
「昨日ぶりだな、Aよ」
『こんにちはマレウス先輩』
私は知ってる。
マレウス先輩は
妖精族の末裔で、魔力は5本指に入る
とってもすごい人__
執着が強くて少しヤンデレ気質。
昨日の通り、私に少なからず好意を抱いてるようだ
きっと監督生さんの言ってた
ツノ太郎さんなんだろうと思う
「髪にこの髪が付いているが……ローズハートか?」
私の髪から赤色の毛をとり火の魔法で燃やす
『いちごの細ぼ_』
「僕がお前を矯正する必要があるな」
ね?
どんだけ顔が良くても怖いでしょ?
先輩、私と挨拶たまにするかしないかなのに
私の彼氏面するんだよ
『マレウス先輩も、いちごになれば好きですよ』
そう言ったら僕はドラゴンにならなれるがな
と言っていつも笑い返すのだ
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作者名:びーにーるー瓶 | 作成日時:2020年5月22日 18時