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5粒 ページ5

「おやおや、リドルさんに抱きつきすぎですよ」




『ジェイドくんは嫌、私ミント好きじゃない』





同じクラスのジェイドくん

いちごみたいに可愛くないけど


冷静で執事みたいにしっかりしてて


ミントみたいに爽やかな髪




「A……これの何処がジェイドなんだい

フロイド、他クラスに入るんじゃないよ」






「あは♡なぁに?カサゴちゃん取られるの嫌?」






カサゴ


可愛くない、赤いだけじゃん




『カサゴ嫌…フロイドくんならジェイドくんがいい』




「あ??金魚ちゃんに似て生意気なんだけど」









フロイドくんはラムネみたい


ビー玉が取れなくて腹立つ時もあるけど


美味しいから





『しいたけって呼ぶからね』



「今日ほんと生意気なんだけど!!!」






「予鈴がなる、はやく戻るんだよ」





そう言ってパチンと私とフロイドくんを

弾いたリドルくんは




何処かに行ってしまった



『あーあ、フロイドくんのせいだ』




「なに、そんなに締められてーの?」




✄-------------------‐✄



私はあんまり人に好かれるのが好きじゃない



嬉しいけど好きではないんだ




何故?





私に好意を持つ人なんて



変わり者しかいないからだ




昨年度私に告白をしてきたクラスメイトたちは



ヘタレだったり、束縛が強すぎて閉じ込めたり



ろくな奴がいなかった






そんなのに好かれる私もそこそこ変人だというのは



勿論分かっているが、


じゃあ私のどこを変えればいいんだ




「昨日ぶりだな、Aよ」





『こんにちはマレウス先輩』



私は知ってる。




マレウス先輩は



妖精族の末裔で、魔力は5本指に入る


とってもすごい人__




執着が強くて少しヤンデレ気質。




昨日の通り、私に少なからず好意を抱いてるようだ



きっと監督生さんの言ってた


ツノ太郎さんなんだろうと思う









「髪にこの髪が付いているが……ローズハートか?」



私の髪から赤色の毛をとり火の魔法で燃やす







『いちごの細ぼ_』


「僕がお前を矯正する必要があるな」





ね?



どんだけ顔が良くても怖いでしょ?


先輩、私と挨拶たまにするかしないかなのに


私の彼氏面するんだよ





『マレウス先輩も、いちごになれば好きですよ』






そう言ったら僕はドラゴンにならなれるがな




と言っていつも笑い返すのだ

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作者名:びーにーるー瓶 | 作成日時:2020年5月22日 18時

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