苺が好き【twst】 (ページ7)

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『リドルくん、怒らないで？』

「君が予定を開けろと言ったんだろう！？」

『ご、ごめんね……』

現在、大説教タイム

まぁ私が悪いわけで、文句は言えない。

それにしても、怒るリドルくんの姿は

イチゴそのもので可愛らしい

『可愛いねリドルくん』

「……馬鹿にするのも大概にするべきだよ」

食べたいくらいに可愛いものは苺……

リドルくんしか

無いのになぁ

「何のために呼び出したんだい、用がないなら帰_」

ｸﾞｲｯ

私には自分の気持ちがよく分からない。

トレイ先輩といるリドルくんが

フロイドくんに追い回されるリドルくんが

寮長として振る舞うリドルくんが

本当に好きなのかも

『リドルくんは……赤が似合う_本当に』

「な、んだい、ちょ……ｯ！A！！」

無意識のうちに強くなる腕の力が

リドルくんを離さんと言わんばかりに

締め上げる

「いた、ぃって！！！A！！！」

あ、そういう事か。

私はリドルくんが好きなんじゃなくて

苺みたいだから_

『ごめんね、私…力入れすぎちゃった』

涙目になり潤む君が

私と正反対で、

ｸﾞﾁｬ

大___________

「今日はもう休んだ方がいい。

なんだか疲れが溜まっているように見える」

私の手を引き、赤い髪を揺らす女王様

君は女王様じゃないでしょ

ほら、王様だよ

だって私が_

なに、考えてるの私ってば……

『おかし、いなぁ……こんなに好きなのに』

握り締めた拳に爪がくい込み

跡が着いたが、そんなのどうでもいいくらい

私の最低な感情にジャムを塗られた気分。

「Aから他の人の魔力を感じるなんて」

その時の私にはリドルくんのその言葉は

一切、聞こえていなかった。