【あんスタ】わがまま貴族の幼馴染は大変です【巴日和】 (ページ3)

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03 おひいさんページ3

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数日後。

先日の件のあと、何故か仲良くなった…というか
すごく日和さんに懐かれてしまった私は、また巴家に来ている。

親にとっては私と日和さんが仲良くしている事は好都合らしくて、良いように利用されてる気がする。

日和「Aちゃん、Aちゃんっ！」

『なんですか、日和さん？』

子犬のように見つめてくる目は、先日の無理やり笑顔を作っている彼とは違い、キラキラと輝いている

日和「「さん」は要らないね！あと敬語も無し！」

『年上ですし、敬うべきと習ったので』

そんなのはつまらないね！と半ば強引に敬語脱。

はぁ…お貴族様め←

日和「日和って呼んでみて欲しいね！」

『えぇ……じゃあ『おひいさん』でどう？』

日和「ん？おひいさん？？」←

本来は「お姫様」という意味で「おひいさま」という言葉がある。

良家の娘さんや育ちの良いお嬢様、またはそういう雰囲気の女性などを指す言葉として使われるらしい。

つまり多少(かなり)の皮肉を込めて。

「おひいさん」

日和「ぷっ、あはは！君ほんとに面白いね！」

『そんな笑うかな…』

こうして私なりの命名『おひいさん』ができた。

何度も何度もおひいさんと遊ぶうちに

「幼馴染」と呼べるくらいの仲良しに。

数年後のある日、彼は少しおかしな事を言った。

日和「ぼくはぼくの目の色が嫌いだね」

綺麗な若い緑色に負けない、綺麗な紫色の瞳。
羨ましく思うくらい素敵だが…

『なんで？』

日和「…ウソつきの色だからだね」