【２】来世で会えたら笑いましょう！！！【あんスタ】

６３day ページ19

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ぴよぴよ。



幽霊マジで見ちゃったよ騒動から一夜明けた朝。




なんだか違和感を感じて、とりあえずトイレに入る。





『……！？！？っあ、やっべ！！！！』




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『……ちょーうざぁい』




「はぁ、何ぃ？」




『泉ごめん、今日私海入れない』




「なんで」




『…』




それは言えない。




女の子の日なんて言えないよ！！！？




最後の日なんだから、海入りたかったのに。




『っあー！！ちょーうっざぁい！！！』




私も女の子だったわ、そういえば。



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みんなが海できゃっきゃうふふしてる中一人で砂浜にパラソルぶっさして日陰を作る。




その日陰でしばらくぼーっとしていると、急に声がかかった。




「ねぇA」




『んー誰……って凛月かぁ…どうした』




「今日生理でしょ」




『…なんでわかるの』




「Aから血の匂いがぷんぷんするからね〜♫」




せくしゃるはらすめんと…




『いいよ私は…もう打ち上げられた海の藻屑にすぎない…』




「何、ネガティヴ…きしょい」




体が重い




そうしてしばらく目を閉じていると、




急におでこにひやっとした感覚




『うわあっ！？…びっくらぽんだよ泉…』




目の前に差し出されたのはカリカリ君！！！！！





「…元気だしなよねぇ、生理なんだから入れなくても仕方ないでしょぉ」




待って私君に生理だって言ってないよ




「周期は把握済み」




『ぶっふぉ！！？怖！！！！！！』




「…ほら」





〔笑ってる方がいいよ〕





そんな甘い言葉泉が吐くわけない




暑すぎて私の頭がおかしくなったんだね





凛月が退屈してる私に話しかけにきてくれた優しさ




泉のアイスくれた優しさ




そんな優しさに触れて思いっきり笑った





「Aは俺との子供を産むために苦しんでくれてるんだよね〜？」





『おいやめろ』




「くまくん潰すよ」





「えぇ〜」




『…今日帰るんだね』




早かった




『私が生きられるのもあと３ヶ月ぐらいだし子供は産めんよ』




「うるさいうざい」




『なんで！？』





今は





泉の何か気持ちを孕んだ横顔も




凛月の揺れた赤い瞳も




なにもかもその意味なんてわからないままで。





時間だけが過ぎて、おかげさまで海に入れなくても退屈せずに帰る時間。




『ありがとう！海！そして！



…最後のライブ！』




潮風を吸い込んでバスに乗り込んだ。




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