鳴かぬなら 殺してしまえ/1 ページ13
,
『 もしもし首領!一寸ご相談がありましてね!
…えぇ?首領の部屋に?嫌ですよ、さっきみたいになるじゃないですか。
“ 虎 ”のことなんですけれど、居場所が把握できました。爆破しちゃいますか?……やだな、冗談ですよ!
でも私この仕事面倒臭いです、だから芥川に任せておいてください。彼は何れ人虎と……何でもないです。
んー、応戦は無理ですかね、虎に精神操作は聞きませんから。だから太宰を人質に取りましょう、ああ、“ ふくざわどの ”でもいいですね!あの人の異能が無ければ人虎は異能を巧く扱えない、よってよっぽどのことがない限り異能は発動するなと太宰が入れ知恵をする筈です。
其処であの人と太宰を人質に取れば、私の異能で人虎は蟻地獄へ!何方にせよ正面衝突は回避できませんけど。……すみません、“ ふくざわどの ”を人質に取るのはほぼ不可能ですね。ここら辺は参謀に任せましょう。太宰を陥れられるような仕事ならいつでもウェルカムですからね!
……ああ首領、其れと私転職したいんですけど。……すみません、こんな話をした後に物騒でしたねぇ。私が裏切って探偵社側に付けばマフィアは壊滅。ははは!愉快愉快!……いいえ、裏切りだなんてそんな。考えてもいませんよ。…然り。多分中也がいる限りはこの組織から抜けません。
例えるなら太宰と織田作みたいな?んー、そんな平穏な関係ではないですけど。
ああすみません、私無意識に人の傷口を抉る癖があるようです。気をつけます。……面白いだなんて良い褒め言葉ですねぇ、ありがたきお言葉!暫くは拠点に籠ります、今日は帰って寝て、明日また首領の部屋に行きますね。気が向いたら。
そうだ、Qにも合わないといけなかったのです。良き理解者ですよねぇ。では! 』
,
「 敦君が“ 人 ”の時に話しかけないといけないんだもんなぁ…顔隠して街に出るか、そうしよう 」
「 敦、って奴はまだ社員じゃねえんだろ? 」
「 うん。でもさ、
あの少年には人を助ける素質があるよ。…なんて、悪役の私が言えたことじゃないけど。 」
「 どうだかな 」
「 え?あ〜!さっきの通話で中也のこと話してたから一寸嬉しいんでしょ、君! 」
「 五月蝿え黙れ 」
唯、其の人は
『 其れはお前にもある 』と、
云いたかっただけなのだ。
,
78人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねむい(プロフ) - イチゴプリンさん» いつもありがとうございます、本当に励みになります、、!これからも何卒宜しくお願い申し上げます! (2018年4月2日 12時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
イチゴプリン(プロフ) - ねむいさんの作る作品はとっても面白くて大好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年4月1日 13時) (レス) id: 645f74247e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねむい | 作者ホームページ:
作成日時:2018年3月27日 16時