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また、朝が来た。
朝は嫌いだ、昨日のことをまだ鮮明に思い出せる時間だから。忘れたいことも、覚えていたいことも思い出せない夜とは違って、朝はなんだか意地悪だ。
今日は昼過ぎからの仕事だから、また眠ってしまおう。それがいい。アラームをセットせずに眠ってしまえば仕事の時間までに起きることは難しいかもしれないけれど幾分か身体にはいいはずだ。朝日はどこにだって突き刺さるし、また新しい朝が来ても眠気にはきっと勝てない。
しかし、いくら目を閉じても寝返りを打っても、眠気は一向に訪れない。先程何かを考えずに眠ってしまえばよかったのだろうが、色々な思考が頭から離れないのは、昨日の女のことをまだ思い出せるからだろう。夜になれば忘れてしまうなどと考えてまた目を閉じても、どうしても離れなくて吐き気がする。
何をしたというのだ。
一度放った言葉に無責任になれないと、何を言ったというのだろうか。
思い出せないから教えてほしいと問うて見てもきっとあの女はまた準備したような笑みを浮かべるだけであろう。
_____と、一つ気がつく。
昨日の夜、いつもよりも早く寝たのは、あの子から感謝のメールが届いていたからだ。
“ 今日は来てくれてありがとう、凛月くん！来てくれないかと思っ…_____ ”
そこまで読んだ嫌になって適当な返事をして寝たはずだ。頭痛がひどくてなかなか寝付けずに一つ唸って気付いたら朝を迎えていた。
昨日の夜のことなら鮮明に思い出せるはずなのに_____あの子のことを、一瞬でも、忘れていた？
それはあの女の印象が強く残っているからかもしれないが_____否、あの子への薄れかけた感情のうえに、気持ち悪さが塗り替えられたからかもしれないが、それでも忘れていたというのならば、あの女のことを考えるのも一つの手かもしれない。
と、そこまで最低なことを考えてみて、気がつけば目はとっくに冴えていた。なんだ、簡単なことじゃんと、ゴミ箱の中に捨てられないでいた蝶々結びの袋を投げ捨てた。
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顔を洗う時に息を止めてしまう癖がある。
なんだか、怖いからだ。明確な理由はないが、なんだか怖いから、それだけである。息をしないほうが怖いかもしれないが、うんまあ、忘れてくれて構わない。
朝食は本当に少しだけで大丈夫。歯と顔を念入りに洗って手も爪の間まで洗う。潔癖と言われてしまってはそれまでだが、俺の所属するユニットにはもっと潔癖がいるから軽い方だ。
身支度を整えて、程よいテンポで歩き出すと、目の前に広がっていた景色に、息が止まった。
なんだか、とてもこわかった。
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フラッペ - ねむいさん» りっちゃんはいいですよね（＾＾）独特な雰囲気というか無気力で可愛らしいというか……でもライブではきちんとする所、好きです。更新の方は細かく繊細に書かれているのがねむいさんの作品の良いところですので、自分の思うがままに書いていただければ幸いです……♪ (2018年8月22日 1時) (
レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - フラッペさん» ありがとうございます。フラッペさまからコメントをいただくたび、有難いという気持ちで胸がいっぱいになります。お気付きかとは思いますが、私も朔間凛月が一番の推しです。しかし推しほど書くのが難しい！精一杯尽くしていきたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2018年8月20日 10時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ - 新作おめでとうございます（＾＾）推しのりっちゃんなのでとても嬉しいです……!!もう一話目で「好き」と口からポロりと出てしまいました。ホントにこの作品の続きがむちゃくちゃ気になります。ねむいさんの事応援してます♪ (2018年8月18日 21時) (レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月15日 23時
