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高校には行かないつもりだった。
でも、君のちいさな決意を見ていたら、頑張ってみようというふうに思ってペンを取った。もともと勉強ができないというわけではなかったけれど、授業に出ていなかったからあんまり理解は深くない。これはかなり頑張らなければともっと強く握り始めたのは志望校を決定するぎりぎりのところだったから本当に危なかったと思う。
君は強がって見せたけれど、君のちいさな決意は結構大きかった。それこそ、こちらがわかるくらいに。まあ、ずっと一緒にいたからかもしれないけれど…と思い返して首を振る。違う。ずっと一緒にいたわけじゃなかった。
あのキスの後から、私の方から距離を置いてしまっている。漫画とかドラマとかでそういうことがあるとすぐに距離を置きたがる男女ってうざいしめんどくさいって思ってたけど、実際には距離を置かざるをえなかった。なんか変に意識しちゃうってのもそうだけれど、それとは別に大きな理由があって、君が私に気がないからってこと。
君は私に気がないのに、君と一緒にいたいって思ってしまうような私がそばにいようとしても、私が辛くなるだけだ。だから、君じゃなくて、私が、私自身が嫌だった。それからなんとなくで日々を過ごした。君もきっと、そうだったんだろう。また、同じ目をするようになったから。
君は、私といる時だけは子供みたいな無邪気な目をしていた。ただ単に目の前のことだけに興味があってというような、だから君は私に気があるのかもしれないと勘違いをしてしまったわけだし、何よりも君のその目がすごく好きだった。大人だなあと思って好きになって、子供みたいな面を知った。結局はやっぱり中間で、大人でもなくて子供でもなくて。だから余計にまどろっこしくてめんどくさかった。
「 凛月 」
口をついて出た。思わず零れた。
気づけば君と出会ってそろそろ一年になりそうなところまで来ていた。
_____つまり、君の誕生日が近づいてきていた。
誕生日プレゼントはどうしようとか、そもそもあげてもいいのかなと考えるうちに日々は足早に過ぎ去って、勉強の手が止まるほどに毎日悩んだ。思えば何が好きとかそんな基本的なことも知らなかった。結局のところ互いに興味がなかったのかもしれない。私は、知りたかったけれど、適当にはぐらかされるだけだと決めつけて聞かなかったし聞く勇気もなかった。
とりあえず、明日プレゼントを買いに行こう。
拒否されても受け取って貰えなくてもいい。自己満足でもいい。
だって９月２２日は、すべてのはじまり。
糸が、絡み始めた日なの。
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フラッペ - ねむいさん» りっちゃんはいいですよね（＾＾）独特な雰囲気というか無気力で可愛らしいというか……でもライブではきちんとする所、好きです。更新の方は細かく繊細に書かれているのがねむいさんの作品の良いところですので、自分の思うがままに書いていただければ幸いです……♪ (2018年8月22日 1時) (
レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - フラッペさん» ありがとうございます。フラッペさまからコメントをいただくたび、有難いという気持ちで胸がいっぱいになります。お気付きかとは思いますが、私も朔間凛月が一番の推しです。しかし推しほど書くのが難しい！精一杯尽くしていきたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2018年8月20日 10時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ - 新作おめでとうございます（＾＾）推しのりっちゃんなのでとても嬉しいです……!!もう一話目で「好き」と口からポロりと出てしまいました。ホントにこの作品の続きがむちゃくちゃ気になります。ねむいさんの事応援してます♪ (2018年8月18日 21時) (レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月15日 23時
