心躍る夏へ[ポケモン] (ページ2)

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事故画もあるけど、照れた表情は可愛いな。レッドやヒビキに自慢しよう。

写真を見て今日あったことを色々思い出していると、ようやくAが戻って来た。

ここからゴミ箱なんてとても近いのに何故こんなに遅かったんだよ。

しかし、その理由はすぐに分かった。Aは痛そうにしながら右脚をひきずるように歩いている。

『うぅ。段差で足捻ったよ。痛い痛い……。』

「バカか、何してんだよ。だから気張って浴衣にすんなって言ったのに。ったく、ほら肩貸すから早く帰って手当するぞ。」

「うるさい。人多くて段差なんか見えなかったから仕方ないよ。でもありがと。喜んで貸して貰います。」

Aは俺の肩を掴み伝い歩きをする。表情を見ると結構険しいから相当痛いんだろうな。

Aに大丈夫かと声をかけたけど、平気なフリをされた。またそうやって誤魔化す。

心配になりながら家に帰った。まずはコイツの手当をしないとな。

A俺の部屋に連れていき、座椅子に座らせた。座る時もさっきのように険しい表情している。

「ほら、ここ座れよ。どうなってるんだ？……悪くはなさそうだな？とりあえず湿布貼っておこうぜ。」

俺はAに湿布を救急箱から取り出して手渡し、Aの近くに座った。

『ありがとうグリーン。あぁ痛いぃぃ。足が反対に曲がりそうだよ。』

湿布を貼ったもの、痛そうに足を抑えている。

「お前さ、無理して歩くなよ。もっと良い方法あっだろ。ポケモンに運んでもらうとか、俺におぶってもらうとか……。俺はこれでもお前の事大好きだし、大切に思ってる。」

あ、最後らへんの一言は余計だったな。自分で言って恥ずかしくなる。

すると、Aはなかなか見せない笑顔を浮かべ、俺に抱きついてきた。

なんだよ。今日珍しく積極的だし、笑うなんて食べ過ぎで頭イカれたのかコイツはよ。

『ごめんね、今日は色々迷惑掛けちゃって。でも、さっきの言葉聞いたら嬉しくて……。あ、私なにやってるんだろ。』

Aは自分からした癖に照れている。一旦俺の方を見たが、顔を紅くして下を向いた。

その仕草が可愛いらしくて俺も抱き締め返す。細く、柔らかい体は温かくて抱き心地最高だ。

いつもは友達のように馬鹿し合う仲だけど、こうやって恋人らしい事をするのも好きだ。

俺はそう思っているけど、Aはどうだろうな？同じ思いだと嬉しい。

「やっぱりお前が大好き。」