転機2 ページ6
トクサネにやって来た。
新しい何かが始まるのを告げるように潮風が吹き、日差しはスポットライトのようにあたりを輝かしく照らしている。
もうすぐ兄さんとの待ち合わせだ。
特に何もすることがなく、腕時計の秒針を眺めている間に、どこからか私の名前を呼ぶ聞き慣れた声がした。
その声の主は兄さんだった。
少し嬉しそうに駆け足でやってくるけど、私の気持ちはその逆だよ。嫌でたまらない。
「A！良かったよ、無事で。カナズミからわざわざこっちに来たんだろう？とりあえず僕の家に行って休もうか。」
私はうんと小さく頷き、兄さんに着いて行った。
兄さんは色々とトクサネや家のことについて話すけ
ど、ほとんど右から左へと聞き流していた。
それに、兄さんと近くはあまり歩きたくない。隣に
いると、ろくなことがないんだ。
兄さんはホウエンでもかなり有名なトレーナーだから人気もあるし、なぜかその妹である私も注目されている。
正直、嫌なんだよ。ダイゴの妹＝兄と同じで完璧と思われるのは。私は私なのに。
そんなことを思いながら重い足取りで歩くと、いつの間にか兄さんの家の玄関にいた。
無関心だと、何もかもが早く感じるのは気のせいなんだろうか。
部屋はいかにも一人暮らしらしいシンプルで無駄のなく、家具も少ない。でも、石が飾ってあるのは相変わらずだなと思う。
「よし、着いたよ。とりあえず中に入ろうか。」
『うん、ていうか家綺麗にしてるんだ。もっと石がいっぱいあってゴチャゴチャしてるのかと思ったわ。意外。』
「そう？ありがとう。あ、Aの部屋は廊下に出て1つ目の部屋だからね。すぐに分かると思うよ。」
『うん。部屋の準備してラルトスと出かける。おいで。』
部屋に向かい、モンスターボールからラルトスを出すと、新しい環境に興味津々で少し落ち着きがなかった。
『ラルトス、今から部屋の準備するから少し手伝ってくれない？』
「良いよ。終わったら散歩しようね！」
もちろんよ応えたあと、トランクや段ボールの荷物を取り出し、あらかじめあった家具に自分の服を収納したり、小物を飾ったりした。
ラルトスは念力を使ってそれを手伝った。
『ふぅ。ようやく終わったね。じゃ、約束通り散歩に行こうか。』
「うん。初めて来たところを歩くの楽しみだよ！あ、迷っても大丈夫よ。アタシがテレポート使って戻れるようにするから。」
そして私たちは家を後にし、トクサネを歩き回ることにした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？せっかく凄く素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年11月11日 22時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
美風(プロフ) - 愛桜さん» 今更ながらのコメ返すみません！作者はネットコミュ障でコメ返しよう思っても、緊張で出来ませんでした(ToT)ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ この作品では思いっきりダイゴさん大誤算してるのに見てくださるなんてありがたいです！更新頑張ります(´∇｀) (2017年12月4日 2時) (レス) id: adb0bf5a1f (このIDを非表示/違反報告)
美風(プロフ) - ニカ姫さん» 今更ながらのコメ返すみません！コメントとても嬉しかったけれど、ネットのコミュニケーションになると凄くテンパりっちゃって……。ポケモンのシリーズ全部持ってるんですか？！羨ましいです┌(┌＾o＾)┐私はルビー〜SMあたりの作品ならほとんど持ってます笑 (2017年12月4日 2時) (レス) id: adb0bf5a1f (このIDを非表示/違反報告)
美風(プロフ) - 葵さん» 今更ながらのコメ返すみません！コメントとても嬉しかったんですけど、どう返していいか分からなくてテンパりましたm(_ _)m更新頑張りす！本当にありがとうございます(ToT) (2017年12月4日 2時) (レス) id: adb0bf5a1f (このIDを非表示/違反報告)
愛桜(プロフ) - ちょっと、ダイゴさんの名前が大誤算になってて笑っちゃいましたw 更新楽しみにしてます！ (2017年6月15日 22時) (レス) id: 9cc87e2711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美風 | 作成日時：2017年4月30日 3時
