やりたいことは ページ39
みんなからはよく何でもできるねと言われるけど、私はみんなが思うほど器用じゃない。
だから、必ず白黒つけないと。
「そうかい。Aがリーグに来るのを楽しみにしているよ。」
兄貴が嬉しそうに伝えた後、ちょうど回復が済んだ。受け付けの女性が私を呼んでいる。
じゃあねと言って電話を切り、受け付けへ向かうと私を呼んだ女性は笑顔でボールを返してくれた。
用は一通り済んだから宿泊する部屋に向かおう。
都会のポケモンセンターだけあって、部屋に向かう階段を登るだけで結構多くの人とすれ違った。
勿論、宿泊部屋を利用している人も多いから今回予約を取れたのは比較的珍しいことだろう。
自分の部屋は1人用の203号室。その中は全体的に白で統一されたシンプルな部屋だ。
私はリュックを木のローテーブルに置き、セットの椅子に座る。
ベランダの方を見ると闇とたくさんの街灯りが煌めいている。
ホウエンはこの代わりに星があったなと思い出すと切なくなり、久しぶりにホームシックになった。
少し泣きそうにもなったので、そうなる前にサーナイトをボールから出す。
「Aー！今日はみんな頑張ったよね。ん？A悲しそうな顔してる。どうしたの？」
サーナイトは私にすり寄ると、泣きそうになったのに気づいたのか顔を覗き込んでこっちを伺っている。
『悲しいっていうか、そろそろホウエンに戻りたいなって……。旅はカントーのジムを制覇したら終えようと思ったし。それに、勉強もしないといけない。』
「そうか。でも、もう一つあるんじゃない？スタイリストになるか、トレーナーを続けてチャンピオンになるのか迷っているんでしょ？バトルしている時やファッションの勉強している時とかに、不意に悲しい顔をしてたもの。」
サーナイトは私の目を見て真剣に伝えた。
私のことが分かったのは、エスパータイプだから色々透視したのか、私の様子をしっかり見ているのか。
どちらかは分からないけれど、結果言ったことは事実だ。
本当、この子といると核心を突かれてヒヤヒヤする。……大好きだから許せるけどね。
『えっ？！私は平常を装ってるはずなんだけどなー。とりあえず私はみんなと居れたらそれでいいの。それにせっかく出会えてここまで来たんだし、やっぱりみんなの事を考えなきゃ。』
サーナイトは私を優しく抱きしめてきた。
まるで母の温もりのようで安心し、今まで入っていた力がフッと抜けていくのが分かる。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？せっかく凄く素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年11月11日 22時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
美風(プロフ) - 愛桜さん» 今更ながらのコメ返すみません！作者はネットコミュ障でコメ返しよう思っても、緊張で出来ませんでした(ToT)ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ この作品では思いっきりダイゴさん大誤算してるのに見てくださるなんてありがたいです！更新頑張ります(´∇｀) (2017年12月4日 2時) (レス) id: adb0bf5a1f (このIDを非表示/違反報告)
美風(プロフ) - ニカ姫さん» 今更ながらのコメ返すみません！コメントとても嬉しかったけれど、ネットのコミュニケーションになると凄くテンパりっちゃって……。ポケモンのシリーズ全部持ってるんですか？！羨ましいです┌(┌＾o＾)┐私はルビー〜SMあたりの作品ならほとんど持ってます笑 (2017年12月4日 2時) (レス) id: adb0bf5a1f (このIDを非表示/違反報告)
美風(プロフ) - 葵さん» 今更ながらのコメ返すみません！コメントとても嬉しかったんですけど、どう返していいか分からなくてテンパりましたm(_ _)m更新頑張りす！本当にありがとうございます(ToT) (2017年12月4日 2時) (レス) id: adb0bf5a1f (このIDを非表示/違反報告)
愛桜(プロフ) - ちょっと、ダイゴさんの名前が大誤算になってて笑っちゃいましたw 更新楽しみにしてます！ (2017年6月15日 22時) (レス) id: 9cc87e2711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美風 | 作成日時：2017年4月30日 3時
