藍晶石の幽愁 ページ3
私は幼い頃、自分はみんなと違って一人でいるのが好きだった。
理由は私が特別だから周りの人たちが自分に合わせられないし、その人たちもちょっとのことで面白がるのが馬鹿らしくて同類になりたくなかったんだ。
それに友だちなんて自分の成長を妨げて自分を劣化させるものだと思っていたし。
今でもつくづく思うけど過去の私はなんて愚かなんだろう。
「見て見て。Aちゃんまたへんな本よんでる」
「うわぁきもちわるい。どうせいい子ちゃんして先生にほめられたいんでしょ」
「あたしそういう子きらーい。それにあの子ってちょっとかわいいからぶりっ子してるしー」
針でちくりちくりとと心をさすように次々とわたしの悪口が聞こえてくる。
けれどその痛みに慣れてしまったわたしが心の中にいるからぜんぜん平気。
今なんて心の中の私はむしろ怒って暴れ回っているんだ。
『うるさい』だとか『色々とレベルが低いクセにイキってるんじゃない』だとか言いたい言葉を好きなだけならべてさけんでる。
それはそうと、気持ち悪いと思うならならこうやってわざわざ来なくていいのに。
でも悪いことにあの子たち3人の攻撃はまだつづく。
今度はわざわざこっちまでやってきた。スキップのように軽く歩いて、わたしをひやかしに行くのを楽しみにしているのがすぐに分かる。
「ねぇねぇAちゃーん。それってなんの本？」
最初に話しかけてきたのは、わたしをぶりっ子だと言った子。
正直に言うとこの子こそぶりっ子している。
自分がぶりっ子がきらいと言ってるのに、自分はいいの？
『天文学と、それに関わるポケモンたちの本だよ。(本音:まぁあなたたちに言っても分かりませんけどね)』
本当のことを言ってしまいそうになったけど、ぐっとこらえることができた。あぶないあぶない。
わたしの焦りをよそに、3人は何言ってんだろうと面白がり、ときどき目を合わせて笑ってる。
何回もこのやりとりを見たけど、やっぱり1番腹立つ。
1回目の冷やかしが終わると、次はわたしをいい子ちゃんぶってると言った子が口を開いた。
「てんもんがくってなぁに？」
『お星さまやたいよう、月やお空についてのことについて書かれてるんだよ。まぁあなたたちはきょうみないし、意味が分からないだろうけどおもしろいよ』
よほどイライラしたのかな。いつもは言いたいことガマンしてたけど、心の中のわたしは限界がやってきたみたい。
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美風(プロフ) - 現在、別のアカウントと作品でこの続きを更新してます良ければ見ていってください！更新を再開した方の美風と検索していただければ閲覧出来ると思います。お手数おかけしますが、よろしくお願いします (2020年2月2日 6時) (
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作者名：美風 x他1人 | 作成日時：2018年2月9日 3時
