16時間目 ページ25
私とハリーは顔を見合わせ、一緒にそっと箱を開けた(ハリーの指は若干震えていた)
中には大きなトロリとしたチョコレートケーキが入っており、上には赤色と緑色の砂糖で(恐らく私たちの眼の色をモチーフに使ったのだろう)
“A ハリー 誕生日おめでとう”
と書かれていた
ハリーも私も言葉が詰まってうまく感謝の言葉が出なかった
しばらくずっとそのケーキを眺めていたが、2人同時に顔を上げて、小さく“ありがとう……”と呟いた
そしてハリーがおずおずと「あなたは誰？」と訊ねる
まぁ、私は知ってるけどね！
そんな事はおくびにも出さず、私もハグリッドをじっと見る
ハグリッドはクスクスと笑いながら、口を開いた
「さよう、まだ自己紹介をしとらんかった。
俺はルビウス・ハグリッド。ホグワーツの鍵と領地を守る番人だ。」
ハグリッドはハリーとぶんぶんと握手をし、私の頭を手加減して撫でた(まぁ、それでも十分痛かったが)
「さあて、お茶にしようじゃないか。え？」
彼はもみ手しながら言った。
「紅茶よりちょいと強い液体だってかまわんぞ。まあ、あればの話だがな。」
いやいや、今は仕事中じゃないのか？ハグリッド
そんなことを考えていると、急に悪寒が走った
『くちゅんっ！』
「A、大丈夫？！」
「おお！こりゃいかん！ちょっと待っとれ。」
そう言ってハグリッドは暖炉の方に向くと持っていた傘(芯は杖だが)を使って火を点けた。
ハリーは毛布を私に掛けると肩を摩ってくれた
暖かな温もりにホッと息を吐く
それを見届けたハグリッドはソファに座り直すと、コートのポケットから次々と物を取り出し始めた
銅のやかんに、ひしゃげたソーセージ一袋、火掻き棒にティーポットと口の欠けたマグカップ数個、琥珀色の液体の入った瓶(恐らく中身はお酒だろう)
彼は瓶の中身を一杯引っ掛けてからお茶の準備を始めた
__________________________________________
やがて、焼き串に刺さったソーセージがジュージュー焼ける音と共に芳ばしい匂いが部屋中に広がり、それを串から外すとダドリーがそわそわし出すのが分かった
「ダドリー、この男のくれるものに、一切触ってはいかん！」
バーノンの一喝に、ハグリッドはクックッと低く笑う
「おまえのデブチン息子はこれ以上太らんでいい。
ダーズリーとっつあん、余計な心配じゃ。」
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かみきれ(プロフ) - すいません、前言撤回！次のページから読みやすくなってました。変なところでコメントしてごめんなさい！ (2023年4月17日 19時) (
レス) @page10 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
かみきれ(プロフ) - 面白いんだけど……中途半端なところで改行しているせいで読みにくいです。 (2023年4月17日 19時) (レス) @page8 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
new user(プロフ) - 面白いのですが、文章が読みづらいです。助詞がおかしかったり、言葉が抜けていて変な文になっていたりします。 (2021年11月27日 12時) (レス) @page7 id: f4cfaee80e (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！ (2018年12月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶とココア(プロフ) - 何故原作と言う言葉が出てくるのでしょうか？夢主は元々ハリーポッターの世界の住人ですよね？他の世界から転生したのなら分かるのですが設定には書いてない為指摘させて頂きました。物語自体は面白いです！ (2017年3月7日 0時) (レス) id: cf85365645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉美 | 作成日時：2014年10月11日 15時
