第48話 ページ6
〜Aside〜
遅い。
遅すぎる。
『ね、貴方本当にマフィア?行動遅くね?』
涌「お、おま…え……どうか…して…る……」
戦いが始まってまだ5分も経ってないのに、もう息切れしてる。
つまんな。
『だから言ったでしょ?貴方のスピードが元から遅いから、すぐ戦いは終わるって。はぁ、無駄な体力使うわ。楽しもうと思ってたけど面倒い。殺していい?』
涌「それ、普通本人に言うか?言っとくが、俺が殺されるんじゃない。お前が俺に殺されるんだ。分かったか?」
は、馬鹿じゃねぇのこいつ。
お前が私に勝てるとでも思っているわけ?
残念。100%無理。
涌「おい、聞いてるのか!」
『聞いてます聞いてます。』
涌「はぁ、まぁいいさ。お前は最後のデザートにするから。」
私が最後のデザートってことは、あいつ私の仲間を狙う気だな。
涌「はい、行動が遅いよぉ。」
残念、涌井勝さん。
遅いのは、貴方の方だよ。
涌「な、なぜ……」
『貴方、私の仲間を最初に殺そうと思ったでしょ?無駄無駄。お前のそのスピードじゃ、出遅れても簡単に追いつく。』
私はそう言うと、後ろに居る全員の顔を見る。
あらあら、みんな心配した顔しちゃって……
『大丈夫大丈夫、私はこんな奴に殺されないよ。だからそんな心配した顔しないで?』
私はそう言うと、ニコッと笑う。
それを見て安心したのか、みんなもニコッと私に笑ってきた。
ま、無理やりだと思うけど。
私はそう心の中で思っていると、頭に冷たいものが当たった。
この感触は、多分拳銃だろう。
涌「お前、忘れたのか?俺はマフィアだ。マフィアに背を向けるってどういうことか、分かってるよな?」
『私だってマフィアだ。背を向けるのは危険だってことぐらい知ってるよ。』
涌「じゃ、何で背を向けた?」
『お前だから。』
涌「は!もう1回言ってみろ!」
『だから!お前だからだよ!』
涌「チッ、なめやがって!」
いや、なめるだろ普通。
だって……
バッ ドンッ!
涌「いッ!」
こうやって、簡単に涌井をうつ伏せ状態に押さえられるんだもん。
涌「おい!そこをどけ!」
『やだね。今からお前の心臓に思いっきりナイフで刺そうと思っているのに。』
涌「ふ、ふざけるな!」
『ふざけてねぇよ。あ、それよりもっと残酷な死に方がいい?』
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まなたん - めちゃくちゃ良くて読んでる途中で勝手に涙がぁぁぁぁぁ( ;∀;)最後とかもう...脱水症状起こしちゃうよぉ( ;∀;)良き物語を作ってくれて、ありがとうございます( ;∀;)←泣いてばかりやなw (2019年1月18日 3時) (レス) id: a0ca9a33f5 (このIDを非表示/違反報告)
ずーしく(プロフ) - ひなさん» そう言ってくださってとても嬉しいです!ありがとうございます!小説の中でおそ松が“ある事”をすると言っていましたよね?実はその続きで、6つ子は親に会いに行きたいと夢主に言ったのです。それが夢主と6つ子の約束です!説明下手ですみません。 (2018年6月30日 21時) (レス) id: 1d9ccb178d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - すごくいい作品だった!あと、最後の俺たちの約束ってなに?めっちゃ気になる! (2018年6月17日 17時) (レス) id: 9b800d69ba (このIDを非表示/違反報告)
ずーしく(プロフ) - れいさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました!是非、他の作品も読んでみてください! (2018年6月17日 15時) (レス) id: 1d9ccb178d (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 今見終わりました、めっちゃ面白かったです!これからも頑張ってください! (2018年6月13日 7時) (レス) id: 2a9c9cc493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:CATHERINE | 作成日時:2018年4月1日 8時