【閲覧注意】心霊スポット行ってみた2 ページ7
貴「…」
シ「んー…現状特にこれといったことは起きてないですね」
ン「起きない方がいいけどね」
実際じさつが起きた場所。
何かしら現象が起きるかと思ったけど、特に何も起きなかった。
この動画はお蔵入りか…。
まあ後で確認してみないとわからないけども。
モ「もう引き上げる?」
シ「そうだな」
ン「早く帰ろ!」
とりあえず俺はその木の写真をおさめた。
じゃあ帰るぞと俺は踵を返し、ンダホ号へ戻ろうとした時、
モ「おーい、ナナシ?」
ぺ「どうしたんだろ」
後ろでナナシを呼ぶメンバーの声。
どうやらナナシが動かないらしい。
俺はとりあえずマサイにカメラを回し続けるよう指示した。
シ「ナナシ、どした?」
俺はナナシの顔を覗き込んだ。
思わずヒュッと息を飲んだ。
貴「シ…ルク」
虚ろな目でただ涙を流すナナシ。
取り憑かれてしまったのか?
貴「すごい悲しいんだ。きっとこの人は、辛くて、誰にも相談できなくて、ひとりぼっちで寂しかったんだ…」
シ「あぁ…」
貴「なんで私だけ?ただみんなみたいに幸せになりたかっただけなのに」
シ「そうだな…」
貴「助けて欲しかった」
シ「あぁ」
しばらくずっと、ナナシは名前はブツブツと独り言をつぶやき続けた。
後ろではメンバーが心配そうにこっちを眺めている。
戻ってこい、A。
・
・
貴「ん…」
モ「あ、起きた!」
気づいたら車の中。
すでに走り始めている。
ぺ「A〜!よかった…!」
マ「お前急に倒れたんだぞ!」
貴「おおん、なんだって」
困った、しばらく前の記憶が曖昧だぞ。
大樹の前まで行ったのは覚えてるんだけど。
シ「お前憑かれてたぞ」
貴「ま?」
シ「ま」
なっとく、だから記憶がないのか。
貴「だから言ったじゃん!やめようって!」
シ「ごめん、本当にごめん」
マ「動画は使わないからさ」
貴「いや、使えよ」
「「いいんかい」」
体張ったんだから使われなかったらもったいない。
貴「ま、お祓いは行っとかないとね」
シ「みんなで行くか!」
「「(A元気になってよかった…)」」
・
・
名無し
ねえ、このナナシの後ろ変なの写ってない?
匿名希望
足元にもなんか手みたいなのある…
らら
やば、めっちゃうつってね?
・
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作者名:翡翠 | 作成日時:2018年4月14日 16時