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桃 ページ20
目が覚めると俺は病院にいて
桃「姉貴……？」
「………」
隣では姉貴が寝ていた
ボロボロの体
こんなに小さくて華奢なのに殺し屋だなんて
桃「姉貴……ホンマにすごいなぁ……」
「ん……小瀧…大丈夫か？」
桃「はい！姉貴こそ大丈夫なんですか？」
「あぁ…」
嘘だ、しんどいくせに
桃「無理せんでください」
そっと頭を撫でてやると
姉貴は泣いてしまった
「やっと……やっと終わるｯ……
もう人殺さんでええんやｯ……
もう……しんどい……目の前で人が死んでくのが
ここ最近ずっと怖かった
私が殺される気がしてならんかった…」
初めて聞いた姉貴の本音
ほんまは怖かったなんて知らなかった
桃「よう頑張りましたね
俺でよかったら、いつでも話聞きます
だから……
だからそばにいてください」
終わり
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作者名：フランボワーズ | 作成日時：2019年8月22日 23時
