噂は知っている

平和だね！ ページ18

「話凄い変わるんだけどね、俺この街超平和に見える。」


平和・・・？


まぁ、確かにあんまり変なことは起きてないけど・・・。


「なんでそう思ったの？」


「俺がいつも学校から帰ってくる時間にね、ちょうど前の家の小2くらいの女の子がね、男の子とボールで遊んだりしてるの。でいつも2人揃って俺に「学校お疲れ様です！」って言ってくれるの。毎日疲れて帰る俺からしたらすっごく嬉しくて元気になるんだ。その子達揃って言うからお似合いだなぁとか俺色々考えちゃう。こういうことがあるって平和だと思う。」



この街でもそんな事があるんだ。
その子達に会ってみたいな。



「その子達偉いね。そうだ、私の家の前にね、凄い豪邸ができてね、私が登校する時いつもその家のお手伝いさんらしき人が毎朝「今日もいい天気ですね！」とか「学校頑張ってくださいね！」って声かけてくれるの。私もそういうとき、こういうのいいなぁって思ったりするよ。あ、うちはそこの角曲がったところだよ。」









「私の家はここだよ。」




「まじ・・で・・・。」




どうしたんだろ。




「俺の家こっち。」



え。






それは私の家の真ん前だった。





「えぇ！？」



「凄い偶然だなー・・・！」



「うん、凄い・・・。」






「じゃあさ、明日から毎朝学校一緒に行かない？」


本当にっ！


「いいね！うん！行こ！」


「決まりっ！じゃあまた明日。バイバイ。」



「バイバイ、美門君！」

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