弐ィj喩4イt1 ページ28
すると───
レイ?「……覚えて、ないんだね」
刹那、彼女の目から怒気と殺意が消え、虎から悪魔に変化していた片腕を、彼の頬に添えた。
レイ?「まぁ、いいよ。寧ろその方が善い。君があの頃を思い出す必要は無い」
芥川「……ッ!?」
彼女はそう云って芥川から離れると、異能を解除した。
それにより、岩巨人の腕は一斉に壊れた。
全「「「!?!?!?」」」
賢治「わぁ!急に壊れちゃいました!」
国木田「貴様、いきなり如何いう風の吹き回しだ!」
突然の変化に銃を持った者達が全員彼女に銃口を向けるが、それに対する彼女の反応は穏やかなものだった。
レイ?「……別に。一寸邪魔な奴が活性化してきたっぽいだけ」
敦(邪魔な奴……?)
太宰「……その喋り方。君は昧さん、と見せかけた別人かな?」
レイ?「正解。私はアイ昧の前の『曖』。まぁ、昧とあんまし変わんないからどっちでもいいけど」
曖と名乗った彼女はものぐさそうに、だが何処か煩わしそうに不機嫌な声を出す。
曖「処でさ、えーっと……芥川、だっけ。君ホントに覚えてないの?」
芥川「幾度も繰り返すが、貴様は何をほざいてる?」
曖「何ってそりゃあ……ああもう、煩い煩い……」
曖は頭痛でも起こしたかのように、頭を抑える。そして、赤い『羅生門』で自らを持ち上げて遥か遠方へ飛んだ。
敦「あ、待って!」
曖「……媒じゃないけど、上手くいかないのは嫌だなぁ。調整面倒くさい……」
曖は忌々し気に呟くと、敦の手を夜叉で防いで逃亡した。
敦「……すみません。また……」
太宰「落ち込むことはないよ。今回は今迄より多くの収穫が得られた。それに……」
太宰は彼女が逃げた方向を見ながら、確信めいた笑みを浮かべる。
太宰「彼女の人格の中には、如何やら反乱分子がいるようだしね」
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雪碑(プロフ) - まつかわもちさん» 一作目から読んでくださりありがとうございます!まぁ、評価するかどうかは個人の自由ですから…‥ (2018年7月22日 9時) (レス) id: 12c252c2e1 (このIDを非表示/違反報告)
まつかわもち(プロフ) - 一作目から一気読みしてきました! 面白いです。頑張ってください! これは独り言です……お気に入りは沢山あるのに評価が一切ないって嫌ですよね。 (2018年7月22日 9時) (レス) id: 895f1d2de6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪碑 | 作成日時:2018年7月18日 23時