ジyう鎖ん ページ14
乱歩「貸して!」
と、粗筋を聞いた瞬間態度が急変した乱歩は、ポオから短編小説を奪い取って速読し始めた。
ポオ「ぬおっ!乱歩君!?」
敦「ど、如何したんですか乱歩さん!?」
突然の行動にその場に居た者達が全員驚愕する中、当の乱歩は小説を読み終えると何かを確信したような顔付きになる。
乱歩「そういう事か……!」
***
同時刻、街の喫茶店に居た小栗虫太郎は推理小説を読んでいた。
虫太郎「フン。推理小説など何時読んでもつまらんな」
虫太郎は小説を読破した後、悪態をつきながら紅茶を
虫太郎(
矢張りヨコミゾの作品程現実に侵食したものは無いか……)
其処まで考えると、虫太郎は慌ててティーカップを置く。
虫太郎「如何ん。私としたことが感傷に浸ってしまった。そろそろ行かねば───」
そう言って会計を済ませた虫太郎が店を出ると、視界の隅に赤色の目立つ格好をした女性が映りこんだ。
虫太郎(あの女は───!)
***
二日前、虫太郎の元に一本の電話が掛かってきた。
乱歩『やぁ虫太郎君。幾日か振りだね』
虫太郎「乱歩君か。相変わらず社員を車代わりにでもしているのか?」
乱歩『よく判ったね!今丁度お菓子を購った後社員の背中に乗って探偵社に帰っている処だよ!』
虫太郎「……まぁ善い。それで何の用だ?」
探偵社員(この時車代わりになってたのは敦)を哀れに思いつつ虫太郎は乱歩に尋ねる。
乱歩『最近話題になってる事件のこと知ってる?』
虫太郎「横浜連続無差別殺傷事件だろう。其れが如何した?」
乱歩『今日、ドストエフスキーがその犯人を捕らえた』
虫太郎「何ッ……!?」
乱歩『多分《殺人結社》に迎えるためだろう。だが彼女のことだ。必ず何かしらの手段で逃げ出すと僕は考えている』
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雪碑(プロフ) - まつかわもちさん» 一作目から読んでくださりありがとうございます!まぁ、評価するかどうかは個人の自由ですから…‥ (2018年7月22日 9時) (レス) id: 12c252c2e1 (このIDを非表示/違反報告)
まつかわもち(プロフ) - 一作目から一気読みしてきました! 面白いです。頑張ってください! これは独り言です……お気に入りは沢山あるのに評価が一切ないって嫌ですよね。 (2018年7月22日 9時) (レス) id: 895f1d2de6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪碑 | 作成日時:2018年7月18日 23時