い射チ ページ2
剤「───移植された、だぁ?」
敦「そうだ。だからそれ以上暴れれば貴方の体が保たなくなるっ」
敦は片足を引きずり、片腕を抑えながら彼女───剤という人格に話す。
敦「……素直に聞いてくれないだろうけど、お願いだ。もう自分自身を傷付けるような真似は止めて投降して欲しい」
剤「カッ、聞かねぇって判ってんなら最初から云うんじゃねぇよ。俺らの事なんも知んねークソ餓鬼がほざくな」
敦「なら教えてくれ。貴方、否、貴方達の目的は何だ?如何して執拗に芥川を狙う?」
剤「お前馬鹿だろ?教えろっつわれて素直に教えるように見え───」
剤はそう言いかけた瞬間、突然苦しむように肺を抑えて倒れた。
それに続き、何故か芥川も脇腹を抑え始める。
見ると、二人の体の一部から怪しい紋様が浮上している。
鏡花「あれは……!」
ルーシー「ちょっ、一寸!いきなり如何したの!?」
敦「これは、あの時の……!」
?「ヒキキッ。上手くいったみたいだな」
何処かから不快な笑い声がすると、屋上の壁の影からプシュキンが現れた。
芥川「貴様はっ……嘗て首領を苦しめた……」
敦「何で此処に居る!?」
プシュキン「おいおい。俺は捕まえやすくなるよう手伝っただけだぜ?
まぁ面倒なことになる前にそこの女と女が狙ってる奴を殺しとけって鼠の頭領に云われたんだけどな」
芥川「何処までも薄汚いドブネズミがっ……!」
プシュキン「善いねぇ強者が地べたに這い蹲る様は!そのままゲロ顔で死ね───」
と、言い終わるかどうかのところで、プシュキンの腹から三つの赤い刃が生えた。
四人「「!!!!」」
プシュキン「ゲェ……?」
剤「……おい」
周りが驚愕の表情を浮かべる中、先程まで倒れていた剤がゆっくりと立ち上がる。
剤「邪 魔 す ん な」
プシュキン「エアアアアアアァァァァァ!!」
剤は体を横に大きく傾けて酷く血走った目をプシュキンに向けると、容赦なく赤い『羅生門』を小汚い犯罪者から引き抜いた。
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雪碑(プロフ) - まつかわもちさん» 一作目から読んでくださりありがとうございます!まぁ、評価するかどうかは個人の自由ですから…‥ (2018年7月22日 9時) (レス) id: 12c252c2e1 (このIDを非表示/違反報告)
まつかわもち(プロフ) - 一作目から一気読みしてきました! 面白いです。頑張ってください! これは独り言です……お気に入りは沢山あるのに評価が一切ないって嫌ですよね。 (2018年7月22日 9時) (レス) id: 895f1d2de6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪碑 | 作成日時:2018年7月18日 23時