もう一人の人気者 (ページ3)

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第一話ページ3

「まだ起きてないか…」

俺は、朝から早く起き、支度し、土間宅に向かう。

うまるは、アパートに住んでいる。

大体は、兄さん(タイヘイ)だけの独り暮らしだったんだけど。

スマホを片手に歩く。

もちろん挨拶もしながら。

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～タイヘイside～

「おい、うまる。起きろー。朝だぞー？」

「う～ん…。後もうちょっと～…」

俺の妹は、干物妹だ…。

所謂、ニート…って言うやつか？

はぁ…。

「お邪魔しまーす」

あ、もうセイが来る時間だったっけ？

「いらっしゃい。うまるを頼んだ！」

えーっと声が聞こえたがそんなのは俺には聞こえてない。

無視じゃないからな…？

「うまるー。起きてー」

と、向こうではセイがうまるを揺らしながら起こしている。

「うぅーん…。今何時ぃー？」

眠そうか声もチラホラ聞こえてくる。

「7:54だ」

俺は、時計の時間を主に認識していたように言う。

「えええぇーっ！？ウソっ！？うわぁぁっ！急がないとっ。海老名ちゃんが待ってるじゃん！！」

うまるが、叫ぶ用にジタバタ動く。

「ちょっと、お兄ちゃん、せいちゃん！向こう行ってて！着替えるからっ！」

制服を持ちながら、セイの背中を押してくる。

「はいはい…。海老名ちゃんが待ってるから急げよ～…？」

呆れそうに俺は言う。

「分かってるっ！！」

奥から、さっきよりでかい声で叫んでいる。

思わず、隣に居るセイを見ると、耳を塞いでいた。