影山くんに求婚されました。【ハイキュー】 (ページ2)

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影山「先輩、好きです」

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中学時代、私は親しかった及川くんから、飛雄くんの話は毎日のように聞いていた。

及川「最近生意気な1年入って来てさー。
　しかもそいつ！！....くぅー！！

　話してるだけで悔しい！！練習してくる！」

そんなこんなで、嵐のような及川くんの話を、一方的に聞いていただけに過ぎないケド。

　

及川くんが卒業し、飛雄くんが2年生、私が3年生になった。

いつからだろうか。あの及川くんをも悔しがらせる飛雄くんが、

”コート上の王様”

なんて異名で浸透していったのは。

最初は、王様？？なにそれいいじゃんかっこいい！
なんて、今思えば飛雄くんにとても失礼なことを考えていたのだけれど、”コート上の王様”そうやって呼ばれている本当の理由を理解すると、すごく、すごく否定したくなった。

バレーを少し齧っていた程度の私でもわかる、彼のズバ抜けて稀に見ない才能。

そんな才能が全国屈指の強豪、北川第一中学校でも発揮されないなんて。

彼は一体、どこへ行ったら救われるのだろうか。

その熱意に応えてくれるチーム、人、相棒。

そんな人達が、この広いようで狭い世界に果たして存在するのだろうか。

そんなことを考えいる内に、私も受験シーズンに入り、あんなに好きだったバレーも、いつしか興味を示さなくなっていた。

私は及川くんのいる青葉城西高校に入学する予定だったが、急遽家庭の都合で、烏野高校へと入学することになった。

烏野高校、といえば

落ちた強豪、飛べないカラス。

そんな汚名で有名だろう。

でも、私がバレー部のマネージャーになった時、練習から伝わってくる彼らからは、決して落ちた強豪、飛べないカラスなんて言われる立場ではないと思った。

大変なこともあった。

一時期縁下くんが部活に来なくなったり、東峰さんがある日以降、部活に参加しなくなったり、あれほど熱血な西谷くんも来なくなったり。

そんなこんなで迎えた2年生。

影山「先輩、好きです」

どうして彼が、この烏野高校にいるのだろうか─────。