推しと恋愛は無理です!【mfmf】

推しにストーカーされた ページ6

次の日





今日もバイト


今は大学が夏休みなのでバイトし放題の時期で、夜中のシフトにも入っている




でも夜中ってほんと私いる？ってくらいお客さん少ないんだよなぁ...




『いらっしゃいませ〜』




ま「こんばんは！」




『わぁ！！！ま、まふくん...』




ま「今日もバイトですか？

頑張り屋さんなんですね！」




『違いますから！


もう業務の支障になってしまうのでご自由に商品見ててください！』





ま「はーい」





こんな時間にシフト入れなきゃ良かった...



この時間はまふくんが活発になる時間帯



そりゃ外にも出るよね...




でも今まで見かけなかったのはなんでだろう



あの日みたいに帽子をかぶっててもあのコミュ障具合はさすがに印象に残るのに...




ま「店員さん〜お会計お願いします！」




昨日のコミュ障まじどこいったんだ




『少々お待ちください』




ま「ねぇ僕店員さんの名前知らないんですけど教えてくれませんか？」




『合計で2500円です』




なんか言っているが聞こえない



私だけに向けられた言葉なんて聞けない



これが許されるのはまふくんを攻略する乙女ゲーが出た場合のみだ




カゴの中は昨日と変わらないエナドリの量




『体...悪くないんですか？』





ま「え？」





思わず無意識に聞いてしまっていた




これはあくまで目の前のお客様を心配しているだけ



うん、たとえこれが年老いたおじいさんや会社帰りのリーマンだったとしても同じことを聞いてるもんね!!




『このエナドリの量昨日も買われてましたよね？

まさかあの量を1日で...』




ま「さすがにそれは死ぬでしょ！


今日も1本しか飲んでませんよ」




『それじゃあなんで...』




ま「あなたに会えるかなって...」




あ"ぁ"!!照れないでもう！



奥歯をギリッと噛み締めて何とかこらえる




『はいお釣りです、またのお越しをお待ちしてます』




ま「バイト何時に終わるんですか？」




『教えられません』




ま「それじゃ終わるまで待ちます」




『お断りします。一刻も早く帰宅して曲作りと睡眠に没頭してください』




ま「それじゃまた来ますね、葉山さん！」




『な、なんで私の名前！？』




そう問いかけるとマスク越しだけど分かるような可愛い笑顔で、胸元を指で2回タップした



ん...？





そこを見ると、『葉山』というネームプレートがあった




これみたのか...



はぁ、とため息をついてバイトを終える準備をした

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