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まふまふ side
Aさんと待ち合わせをしている公園に早く着いた
まだ夏が残っているから夜でも全然寒くない
しばらくしているとAさんが現れた
走ってきたようでちょっとだけ息が切れている
数日ぶりに会ったせいか緊張してしまう
この間のこともあるし……
それでも緊張より嬉しさが僕の中で勝っていた
Aさんからの報告を聞くまでは
あぁ、また僕は遅かった
Aさんを取られてしまった
なんでAさんの隣は僕じゃないんだろう
こんなに好きなのになんで？
なんで、なんで、なんで
今までコンビニには来ないでとあれだけ拒否をしていたのに今になってまたコンビニにはいらしてくださいだなんて皮肉すぎる
彼女の目には僕は映っていない
いや、まふまふは映っているのだろう
真冬としての僕はもう映らない
最初から映ってなんてなかったんだ
泣きたかった。この場で奪ってしまいたかった。
僕がどれだけAさんのことが大好きかを叫んで、心の底から伝えて、彼女の心を動かしたかった
今の一瞬だけでも僕を見て欲しかった
でも……Aさんの笑顔を見たら何も言えなくなった
隠しているつもりなんだろう
僕をもう傷つけないと言っておきながら1番キツい傷つけ方をしていることに対する罪悪感やその苦しさ
でもそれを僕に見せるのは違う
そんなことをしてしまったら僕はどうしたらいいのか分からなくなるから
そこまで彼女は考えている
どこまでこの人は優しいんだろうか
僕に泣く権利などないのに
結局何も出来なかった村人Aは彼女の人生を掻き乱しただけのモブに過ぎないというのに
だから僕も笑った
できるだけ優しく、柔らかく
彼女の記憶に焼き付けるような綺麗な笑顔を
小さな悪足掻きだと笑ってくれたって構わない
彼女を諦めないことはできる
もちろんそのつもりだ
でもこうして会うことはできなくなる
Aさんはもう白石くんの彼女
誰かのものに手を出すなんてそんな汚いことが僕にできるはずもなかった
『ありがとう…ございました
それでは失礼します』
たった5分にも満たない時間だった
走り去る彼女の背中を見送って
ま「あーーーー！」
叫んだ
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ねむ。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます！時間のある時に更新頑張るので楽しみにしていてくださいね！ (2021年12月5日 20時) (
レス) @page41 id: e5d1209f30 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - すごく面白いです！大変だと思いますが、更新頑張ってください！ (2021年12月5日 14時) (レス) @page39 id: 6f49e0674a (このIDを非表示/違反報告)
ねむ。(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！これから先の展開も楽しみにしていただけると嬉しいです！ (2021年12月5日 14時) (レス) @page39 id: e5d1209f30 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 急に展開が変わった…遙真さん、、、、どした？ (2021年12月5日 6時) (レス) @page37 id: f21a8d2e78 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ。(プロフ) - リツさん» コメントありがとうございます！受験生なんですね、私と同じだ(あれ)。そんなふうに言って頂けてとても嬉しいです！頑張ってくださいね！勉強の合間にぜひ読んでください (2021年12月4日 18時) (レス) id: e5d1209f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ。 | 作成日時：2021年11月18日 18時
