推しと恋愛は無理です!【mfmf】

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私のバイト先は家から徒歩10分くらいのコンビニだ




今日もたくさんのお客さんの相手をし、マニュアル通りのバイトをする





「お..計...します...」





ぼーっとしていると目の前にお会計のお客さんが来た


身長が高いせいか猫背になっている



帽子を目深に被って俯いている




この人、お会計お願いしますって言ったんだよね？そうだよね？




『お会計ですね？承知致しまし...た...



！？！？！？』




ふとカゴの中を見るとそこには大量のエナドリで溢れていた



おにぎりがひとつ入っているけどこの人不健康すぎない？




『あ、あはは〜


えー、えーっと、合計で2300円になります！』




できるだけ動揺を見せまいといつも以上に明るく振舞ってしまう




すると目の前の(身長的に恐らく)男性は3000円を出したので700円のお釣りを渡す




レジ袋を受け取るとそそくさとコンビニを出ていってしまった




コミュ障なのかな？





『ありがとうございました〜』





店長「葉山さん、そろそろ上がっていいよ〜」




『分かりました〜それじゃ外のゴミ箱片付けて終わりますね！』





レジを離れて外に出ると、なんだか騒がしい声が聞こえてきた





「お兄さん？お姉さん？


あーお兄さんか、身長だけは高いのな」




「こんなにエナドリ買ってるってことはお金あるのかな？ないならそのエナドリちょーだい？」




「やっ...やめ...」




「やめ...って、声女みてぇ！wwwww」




「ビビってんじゃねーよwwwwww」




oh......




なんて現場に遭遇してしまったんだ




チンピラ共がカツアゲしてると思ったら相手はまさかのさっきのコミュ障お兄さん




よくよく見ると肩が震えている




助けなきゃ！




直感と共に私はお兄さんを庇うようにして男たちの前に立ち塞がった




『警察、呼びますよ？』




「あ？」




『警察を呼ぶと言っているんです』




「ちっ、帰ろうぜ」




警察と脅すと男たちは足早に去っていった




『お客様！大丈夫ですか？』




「...はい」




答えてはくれたものの、肩の震えは治まっていない




『帰れますか...？』




「...はい、大丈夫です


親切に...あり..と...ざいました」



男性が帽子を取って頭を下げる


んー、やっぱり声小さくて聞き取れないけどありがとうって言ってくれてるのかな







え！？






帽子を外した事で顕になったその透き通るような白い髪色に思わず反応してしまった






『まふまふさん！？』

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